109*野佐怜奈『don’t kiss , but yes』制作ノート#07

06.身の程知らず

この曲は最初「覚醒」というタイトルでしたね。
それがどういう経緯で「身の程知らず」というタイトルに変わったかというのは、
作詞をした西浦謙助くんと怜奈ちゃんの対談をご覧いただくとして、
<http://www.nosareina.com/interview02.html>
この曲に関するレイナ・メモを見てみると、
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お、すでに「身の程知らず」というワードはあったんですね、このときに。
ちなみに下は前回の制作ノート、「未知の記憶」のレイナ・メモ。
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で、次に僕がアルバムのレコーディングの時に作る星取表を見てみましょう。
ま、キャスティング表ですね。何を誰に依頼するかという。
あらかじめ決まっていたキャストはワープロ打ちされてて、手書きのは流動的。
で、録音の済んだものは赤で消していきます。赤が増えると気が楽になってくるわけです(笑)
この時点でM3はタイトルはまだ「覚醒」で、テンポ114bpm、キーがBです。
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M1,M2はギター、ベースが、チブンさんと中ちゃん。つまりポータブル・ロックのお二人。東京セッションですね。
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で、この「覚醒」はというと、ギター尾口くん、
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ベース、田川遊人くん
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フルート、市場ちゃん
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いわゆる長崎セッション。録音はいずれも事務所の音楽室です。
で、この「覚醒」のちの「身の程知らず」は、この曲が背景にあるのです。
間奏のハンドクラップはまんまそうですね(笑)



で、この曲はこの方々もカバーしてました。昔の映像が見つかりまへん。

これはレアアイテムになると思い、当時12inchシングル買いましたね(笑)
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アナログとはジャケがちがうような...全部ピンクだった記憶がありますが...
この「覚醒」のちの「身の程知らず」では、怜奈ちゃんにビブラートの注文した記憶があります。
サビの「明日など〜〜〜〜」のところですね。
「もっと奥村チヨっぽく」とか、「揺れる間隔を大きめに」とか(笑)
コーラスは初代タルトタタンの亀高綾乃ちゃん。
彼女と怜奈ちゃんの対談はこちらで。
<http://www.nosareina.com/interview01.html>
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# by playtime-rock | 2013-06-27 01:51

108*『Play Time』7/24リリース!

タイトル:『PlayTime』
収録曲:13曲(ラジオのジングル、ボーナストラック含む)
発売日:7月24日
価格:2,800(税込み)
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高浪慶太郎(VO>R)と市場美奈(VO&FLT)のユニット、「プレイタイム・ロック」の、単独としては初となるデビュー・アルバム『Play Time』。
カバー6曲を含む全13曲。
「クール&ソフト」な市場美奈のボーカルをフューチャーした、ヒヤっと納涼感の漂うソフロ(ソフトロック)でラテン風味なポップ・アルバム。
西田佐知子で有名な「コーヒー・ルンバ」はガレージ/サーフとレゲエの2バージョン。ペギー・リーやエルヴィスでおなじみ、マドンナやビヨンセもカバーしている「フィーバー」はちょっと近未来的。ハリー・ウォーレンの名曲「上海リル」はエキゾチックでジャジーに。エルヴィス・プレスリーの「ハートブレイク・ホテル」はアロハなタッチで、めずらしい女性ボーカル・バージョン。映画『日曜はダメよ』の主題歌は、テクノでモンドな味付け。カバーはいずれも日本語で歌われる。
オリジナル楽曲もゾンビーズ的ムード歌謡、ソフロなデュエット、ソフロなサンバなどバラエティ豊か。ゲスト・ミュージシャンにサリー久保田(サリー・ソウル・シチュー)、マリアンヌ東雲、ケメ鴨川(キノコホテル)、川口義之(栗コーダーカルテット)。ゲスト・エンジニアにDubMaster X。
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ーライブ情報ー
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○長崎 6月29(土)open 19:00 start 20:00
場所:オハナカフェ
出演:野佐怜奈
プレイタイム・ロック(高浪慶太郎、市場美奈)
BAND :dr.山本ピーター bass.田川遊人 gtr.尾口陽軌 
   DJ:OYF

昨年夏、東京—長崎間の遠距離レコーディングで制作された、
江戸の歌姫・野佐怜奈のデビューアルバム『don’t kiss, but yes』と、
長崎の歌姫・市場美奈を擁するプレイタイム・ロックのニュー・アルバム
『Play Time』をライブで!
ちょっと早めのSUMMER OF LOVE 2013 !
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○東京 7月12日(金)にはこのカップリングが東京でも。
プレイタイム・ロック、レコ発ライブ@SARAVAH 東京(渋谷)
野佐怜奈ちゃんはゲストで参加してくれます。

渋谷 SARAVAH 東京(渋谷区松濤 東急本店裏) 
http://www.saravah.jp/tokyo/

Open 18:00 / Start 19:00
Adv. 2,500円(+1drink)
Door. 3,000円(+1drink)

出演:

Live*

BANK
playtime rock
(高浪慶太郎、市場美奈 / with サリー久保田、平見文生、辻睦詞、ゲスト:野佐怜奈)

DJ*

神田朋樹 (Tomoki Kanda / Being Borings)
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# by playtime-rock | 2013-06-25 21:12

107*野佐怜奈『don’t kiss , but yes』制作ノート#06

05.未知の記憶

この曲は、メロディは似てないけど、雰囲気はまぁ、この曲が下敷きにあるわけで...

それにしても、ずいぶんもったいぶった始まりというか...
ヒット曲だからこそできるアレンジというか、演出ですね(笑)

で、レイナ・メモ、つまりレイナちゃんの台本によると、
この曲は最初「デ・ジャ・ヴュ」という仮題がついておりました。
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譜面袋の写真。あ、♩=85というのは、テンポのことです。
この曲は僕が作詞担当で、(仮)とはなってますが、
最終的に「未知の記憶」というタイトルに。
ま、「デ・ジャ・ヴュ」とは、当たらずとも遠からずというか(笑)
なぜ(仮)だったかというと、「夏の記憶」というタイトルの曲がすでにあったから。
で、みんなに相談したんだけど、未知の記憶と現実の記憶、
両方あっていいんじゃないかと。なんだかややこしいですね(笑)
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写真は、作詞するにあたってのメモ書きです。字が下手なのはご愛嬌ということで(笑)
僕の過去の記憶もだいぶ薄らいできてますが、
この曲の歌詞がレコーディング最後の曲だったような...
ということは、一番最後に歌入れした曲ということですね。
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写真は歌のセレクト・シートです。何度か歌ってもらってるうちに、
歌詞も修正したりします。
しかし、この時のレイナちゃんの歌、特に後半近くは神がかって聴こえましたね。
で、出来上がりとしては、ミステリアスなファンタジーになりました。

アレンジは森山輝一くん。ワムでいくか、シャーデーでいくか、
幾度となく協議しましたが、最終的にはワム寄りに。弦が幻想的ですね。
ガットギター入れたのは、ワムにあやかって(笑)
そのガットギター、そしてエレキギターとベースは、
ポータブル・ロックの鈴木さんと中原さん、東京組です。
テナー・サックスは、このアルバムでもBASS弾いてる田川遊人くんの父、
あのルー・タバキンとソロ合戦を繰り広げた田川潤一くん。
高校のときの同級生です(笑)
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# by playtime-rock | 2013-06-25 02:56

106*野佐怜奈『don’t kiss , but yes』制作ノート#05

04.スキャット〜part1

この曲は、デモの段階ではまだ構成もアレンジまったく見えておらず、
エレピのコードバッキングと、コンガのループをバックに、
僕が仮歌をスキャットで歌った、とてもラフなものだった。
歌詞の方向を打合せした際に、スタッフの方から、
「この曲は、このままスキャットもありなんじゃないですかね?レイナちゃんと高浪さんとデュエットで」という意見があった。僕も少なからずそう思っていたし、この曲の作詞担当の僕としては「あ、作詞が楽だ・・」と思ったのも確かである(笑)

僕がスキャットという言葉の意味を始めて認識したのは、ご存知、由紀さおりの「夜明けのスキャット」('69)という曲を聴いたときだった。僕が9歳のときだ。


(この最初の映像は70年代後半のもの。お、ジュリーがマイクを手渡してる(笑)彼の衣装からして「憎みきれないろくでなし」の頃かな?〜キャンディーズや森昌子もいるなー。「夜のヒットスタジオ」より。その後も紅白などいろんな映像やインタビューあります。面白いよー(笑)しかし由紀さん、目が色っぽいですね、どんだけの付けまつげかはわかんないけど。あと頬も色っぽい)

♩ルルルルルー♩・・そして♩ラララララー♩・・?そして♩パパパパ♩・・??そして♩アアアア♩・・???あれ?歌詞あるんかい?この歌。と思った頃にやっと歌詞が出てくる。この最初の映像では端折って歌われているが、歌詞の言葉の部分は、

愛しあう そのときに
この世は 止まるの
時のない 世界に
ふたりは 行くのよ
夜は流れず 星も消えない
愛の唄 ひびくだけ
愛しあう ふたりの
時計は 止まるのよ
時計は 止まるの

これだけ、これだけでんがな。小学生の僕にもわかる単語ばかりだった。が、その意味は小学生的にはわからず、いろいろと想像、イメージするばかり。そういう余白のある歌詞が好きだ。ある意味童謡にも近い。このころの歌謡曲には、だいぶイマジネーションを鍛えられたと思う。

次にスキャットを認識したのは・・・



親の手前、めったに観れなかったが、僕らの頃は大橋巨泉さんとか藤本義一さんのころかなー。

で、なんと言っても、スキャットでデュエットといえばフランシス・レイの「男と女」('66)


(スキャット&歌詞・ヴァージョン)


(こっちはインスト&スキャット・ヴァージョン)

この映画をいつ頃観たのか・・たぶん大学生の頃レンタルビデオだったような・・
アンニュイとかシックというニュアンスは、この映画で認識した。氷のように美しいアヌーク・エーメだが、笑うと可愛いんだよね。しかし、このフランス的な恋愛事情、当時はよくわかりませんでした(笑)当時の僕的にはフランスといえばアラン・ドロンだったから、ジャン・ルイ・トランティニャンはなんか地味で、ぱっとしないなーと思っていました(笑)

で、ピチカート・ファイヴのアルバムタイトルにもなったこの映画。「女性上位時代」('68)音楽はアルマンド・トラヴァヨーリ。



(「男と女」のジャン・ルイとは全然ちがうやん(笑)ま、官能的な変態映画ですが、このときのカトリーヌ・スパークの美しさ、可愛さといったら・・・エンドロールの引きのショットもいいですねー)

で、野佐怜奈の「スキャット〜part1」ですが、ほぼ、この「男と女」と「女性上位時代」から出来ています。曲全体の作りと雰囲気です。メロディ的には似てないけど、転調はあきらかにフランシス・レイの影響受けてますねー(笑)

最初は、ドラムもベースも入ったアレンジで進めていました。ベースの田川遊人くんにも、いろいろなパターンを何度も弾いてもらいましたが、どーもぴんとこない。これは根本的に僕が考えた方向性が間違ってると思い、しばらくペンディング状態でした。

その後、何度目かは忘れたけど、東京でのレイナちゃんの歌入れのレコーディングを終えて長崎に帰る日。羽田に向うまですこし時間があったので、新宿を散歩してたら西口方面でフリマに遭遇。お手頃な値段だったので、”長崎の歌姫”市場美奈嬢のステージ衣装用に6着ほど購入しました。

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服の写真を写メで市場ちゃんに送ろうと、フリマ近くのエクセルシオールでコーヒーブレイク。だけど、さすがにいい歳こいたおっさんが、カフェで女性服をひろげて写真撮ってるのもいかがなものか?(うち5着はワンピースで、それを拡げた日にゃ・・)と思いとどまり、紙袋に入れた状態のままの写真を送りました。でもこれじゃあ、何がなんだかわかんないよね(笑)

で、長崎に戻った或る日、市場ちゃんと事務所で打合せをした際に、例の服のサイズ確認も含め、ファッションショーをやったのです。BGMとして、その時たまたまCDラジカセのそばにあった「女性上位時代」のサントラを流したのが運の付き。

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「あ、このサウンド!レイナちゃんの「スキャット〜part1」にいいじゃん・・」とほくそ笑みながら、僕は市場ちゃんの華麗なる七変化ならぬ六変化を眺めていたのでした(笑)

この曲には、まだ余談があるので、次回に続きます。
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# by playtime-rock | 2012-10-31 21:22

105*野佐怜奈『don’t kiss , but yes』制作ノート#04

03.ハートのシグナル

「曲の構成」というものがある。
オーソドックスなものとしては、例えば、
●イントロー1番ー中イントロー2番ー間奏ーサビーエンディング
(中イントロはインタールードとも呼ばれるが、僕は「中トロ」とも言う)
ツーハーフと呼ばれる構成だ。2コーラスと間奏後に、またサビだけという。

レイナちゃんの台本によると、この曲は”片思い。爽やか青春ソング”
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これを読んだ時点では、まだ頭の中で何も鳴ってくれずアレンジは白紙。
だが、細部はともかく、全体の構成、歌の構成だけは早く決めないといけない。
作詞家に発注する歌詞の分量にも関わってくるからだ。
とりあえずオーソドックスなツーハーフのサイズで、
サニーデイ・サービスの田中くんに歌詞をお願いした。
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僕は歌中で転調する曲が好きで、よくそういう曲を作るのだが、
この曲はめずらしく転調せず、最初から最後まで同じキーだ。
ならばと・・構成自体がオーソドックスなので、間奏やエンディングで転調してみた。
曲自体が、テンポも含めスイスイと流れていく曲なので、
転調で、全体にアクセントというかメリハリをつけようと思ったのだ。
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そうこうしてヘッド・アレンジを進めるうちに、
田中くんの歌詞があがってきた。タイトルは「ハートのシグナル」
2番のBメロの最後 ”シグナルが すっと消え色を変えた” から、
転調して間奏のギター・ソロへ突入する瞬間は、
田中くんと僕のあ・う・ん・の呼吸ですね。ガラッとムードも変わって。思わずニヤっとしました(笑)

そのギター・ソロを弾いているのは、なんがさきふぁいぶやplaytime rock
でもプレイしてもらっている長崎の尾口陽軌(たかのり)くん。
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彼はロック、ポップス、フュージョン、ジャズ、何でもござれの、
変態プレイヤーだ(笑)、
今回は僕の頭の中に、何故か映画「真夏の夜のジャズ」で、サックスのソニー・ステットと共演したサル・サルヴァドールのスイスイしたプレイのイメージが浮かび、ジャズ・テイストのソロを弾いてもらった。


(サル・サルヴァドールのギター・プレイはこの動画の14:42あたりから)

ベースも長崎組で、なんがさきふぁいぶやplaytime rockでプレイしてもらっている、田川遊人くん。彼も尾口くん同様、曲の読解力に優れ、その軽やかなフレージングは無尽蔵だ。
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こうしてギターとベースを録音した時点で、僕は東京へ飛び、レイナちゃんの歌をレコーディングした。彼女の声はいわゆるダブルで歌っても、とてもいいかんじの効果が出たので、この曲のサビはダブルで録った。自分で作っておきながらなんだが、この曲は実際歌ってみるととても難しい。ちなみに僕は歌えなかった(笑)音程の起伏が激しい器楽的なメロディで、しかも譜割りが細かく、テンポも早い。歌い手にとってはニュアンスがつけにくいのだ。それでも彼女は見事に歌いこなした上で、隠し味的な微妙なニュアンスを加味し、繊細な乙女心を表現してくれた。

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(歌詞カードに何やらメモをとるレイナちゃん。漫画を描いてるだけかもしれない。)

さらに3声ダブル、計6人分のコーラスをひとりでやってくれた。
このコーラスはスタジオでその場で考え、そのフレーズをひとつひとつレイナちゃんに教え、1声ずつ録音した。ちょうどその時、作詞の田中くんが陣中見舞いにスタジオに遊びにきてくれたのだが、1声1声のコードとの整合性等を確かめながらの作業が、とてもデリケートで集中を要するため、ゆっくりお話しもできず、田中くん、失礼しました!

で、音楽ライターのウチタカヒデさんがtwitterで、この曲のコーラスが松本伊代の「センチメンタルジャーニー」してると呟いておられたので、確認してみたら然り。



とくに意識はしてなかったが、歌謡曲っぽいコーラスにはしたかったので・・でも実はスタカンなんです(笑)ま、王道のコーラス・パターンとも言えるだろう。コーラスの言葉がまた微妙で、”シュビドゥワ”だとオールディーズっぽすぎるなーとか、いろいろ悩んだあげく、間奏やエンディングのコーラスの言葉は、スタイル・カウンシルの「ロング・ホット・サマー」のコーラスの言葉を引用した。”シュドゥドゥワ”だ。ほんとに微妙な違いなんだけど(笑)



そして僕は出来上がった歌とコーラスのデータを持って長崎へ戻り、オケのデータとともに東京のアレンジャー松井くんに送って仕上げを任せ、また別の曲のヘッドアレンジに取りかかった。今回のレコーディングはこの行程の繰り返しだった。

数日後、松井くんから電話があり、アレンジの途中経過が送られてきた。
「方向性が違ってたら、傷が深くなる前に言ってください」と。
で、プレイバック。いきなりシタール的音色。何かが始まる予感のする分数コードに、謎のカレー風味というかインド風の旋律。「こうきたかぁ・・・?」
何度も聴いているうち、このわけのわからなさに60年代のロマンチクック・コメディ的な匂いをかんじるようになってきた。僕が大学生のころ、東京12チャンネルでや観てた「2時のロードショー」。ビリー・ワイルダーやリチャード・クワインやスタンリー・ドーネンやブレイク・エドワーズ等が監督した、ヘプバーンのロマンチクック・コメディものは、たいていこの番組で知ったような記憶がある。およそ80分というズタズタにカットされたものだったが。



(しかしこの映画「パリの恋人」は、まさに目から鱗!何十回観たことか。ヘプバーンはもちろん、フレット・アステアのファッションも素敵でした。)

この歌詞に込められた期待と不安と恐れが入り交じった可愛い期待感と、インド風イントロの荒唐無稽なわけのわからなさが、どうにもロマンチック・コメディ的なのだ、僕には。僕は携帯を手にとり、「松井君、面白い!!(笑)採用いたします」と告げた。もしこの曲でPV撮るなら、オープニングはパリにあるインド料理屋がいいな・・・

ところで、作詞の田中貴くんはベーシストでもあり「ラーメン評論家」でもある。
スタッフ曰く、この素敵な歌詞の「あなた」という言葉を全部「ラーメン」に置き換えると、そっくりそのまま、彼のラーメンへの愛情表現になるんだとか・・そんな隠し味が仕込まれていたとは・・この曲、副題は「ラーメンLOVE」です(笑)
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# by playtime-rock | 2012-10-27 01:29