018*W杯と王様

さて、11日よりサッカーW杯が開幕したが、その前夜の10日、まさに前夜祭?というかんじで、”王様”のライヴを観に行ってきた。
場所は銅座にあるチャトさんのお店”COCONUTS”

大学の軽音楽サークルの同期の友人が、当時(1980年頃)すでにパープルの「ハイウェイ・スター」や「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を、直訳日本語で歌っていた。ちゃんとしたバンド形態ではなく、麻雀の最中にひとりで「ロン!」とか「チー!」とかの合間に。けっこう受けてた(笑)そしてこの日、”王様”の歳を聞いて納得。同級でした(笑)似たようなことを考える世代なのかも。

ただ”王様”がスゴイのは、そのギターテクニックに裏打ちされた音楽性と直訳のセンス?なにより溢れんばかりの音楽への愛情と、それをやり続けていること。
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(カウンター越にライト・ハンド奏法をかます”王様”)

音楽にくわしくても、そうでなくても、まず笑う。そしてくわしいほど、いろいろな事を考えてしまう。
直訳の滑稽さとか、意訳とかスラングの面白さとか、実際の歌詞や大意と頭の中で照合したり、裏の裏読みしてるなとか、マニアックだなとか、僕らが受けた英語教育って何だったんだろう?とか、日本人にとっての洋楽やロックって何なんだろう?とか、で、だんだん脳がぐしゃぐしゃになってきて、いろんなことが無意味に思えてきて、いろんなことが倒錯して、疲れてきて、最後にはスゴイなぁ!で終わるのだ。
音楽にくわしい人も、そうでない人もが共有できる、音楽的時間を提供してくれる”王様”。

ライヴの最後にDVDが流れた。”王様”の奥さんと、いたいけな子供二人が墓前でお祈りしている。まったく知らない人のお墓だそうだ(笑)その傍らでスーツを着た”王様”が「万の土になって」という曲を歌うのだが・・・普通に笑えたし、気持ちがナチュラルになった。ある種、クールダウンというかんじで、エピローグとしては最適かもしれない。
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終演後、「カブトムシ外伝」というCDを購入。安田謙一さんが解説を書いている。”王様”によれば、「ビートルズの曲は、日本語で歌うことが許可されないから、ビートルズがカバーした昔のR&RやR&Bを、直訳でカバーした」とのこと。「またマニアックな発想だなぁ」と苦笑しながら買ってしまった(こういうのに抗えないのです)。でも、待てよ。松井計井子や東京ビートルズは日本語で歌ってたなあ・・・何故”王様”は許可されないのかなぁ・・・ちょっと酔ってたので、その日は気にせず寝た。
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(写真はAmazonより)
そして、先日購読した「ノーザン・ソングス〜誰がビートルズの林檎をかじったのか」という本で、解答?見ーつけた!(出版や著作権についてのこの本面白いよ。音楽ビジネスに興味ある方、特にソングライターは読んだ方がいいかも。ちなみに、翻訳は上西園 誠さんという長崎の方で、『龍馬のハナ唄・赤盤』制作の際も、英語表記についてアドバイスいただきました)

この本によれば、ビートルズのカバー、パロディは許可されないそうだ。でも、大滝詠一さんがやった「イエロー・サブマリン音頭」/金沢明子は、パロディじゃないのかな。大滝さんこそパロディの大家なのに(笑)
と、いろいろ調べてたら、「この曲を聞いたポール・マッカートニーは歌詞の変更を伴ったカバーを許可した。」そうな。詳細は→<http://tonarisibafu.blog70.fc2.com/blog-entry-33.html>
確かに歌詞(松本隆)だけ読んでたらとくにパロディではない。アレンジは思いっきりパロディだけどね。というかビートルズを音頭でやることが、いい意味ですごくパロディ。でもポールには日本の伝統音楽に聴こえたのかも。歌も民謡仕込みだし。
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”王様”も一度ポールに聞いてもらったらどうだろう?
でも、”王様”の場合、アレンジは忠実なカバーで、歌詞がパロディ?だからなぁ。
いや、パロディというか、直訳・忠実な日本語訳!
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by playtime-rock | 2010-06-16 22:10
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