2010年 04月 30日 ( 2 )

003*ハースが長崎にやってくるヤァ ヤァ ヤァ

 昨年の夏、長門芳郎さんが同級生のお墓参りで長崎に帰って来られた。西浜の町のカフェでお会いした。久しぶりだった。しかも長崎でお会いするのは初めてだった。ひとしきり積もる話しも終わった頃、「来年、ハース連れて日本まわりたいんだよね。長崎でもやりたいんだけど・・・」と長門さんが切り出した。まさか本当に来ようとは・・・

 時はさかのぼり1979年、沢田研二の「カサブランカ・ダンディ」がヒットしていた(ちなみに僕はこのシングル盤を、受験で東京滞在中の宿があった、根津のパチンコ屋でゲット)大学に進学した僕は、“青山ベターデイズ”という軽音楽サークルに入部した。長崎では手に入らなかったレコードや、先輩の小西康陽さん(exピチカート・ファイヴ)や宮田繁男さん(exオリジナル・ラヴ)、同級の渡辺亨君(音楽ライター)達に勧められたレコードを、それこそ仕送りのほとんどをつぎ込んで買いまくった。三度の飯よりレコードだった(笑)アパートの部屋に積まれたカラーボックスが、日に日にレコードで埋まっていくのを眺めるのが嬉しかった。

 大学のすぐ近くに“パイド・パイパー・ハウス”というレコード屋さんがあって、授業の合間にふらっと立ち寄ると、よく前記の3人の誰かと遭遇したものだ。ウッディなこじんまりしたお店で、以前は店内でコーヒーも飲めたという。国内外の通なミュージシャンの御用達のような存在で、エルヴィス・コステロや世良公則さんなんかと隣あわせで、エサ箱を漁ったような記憶もある(笑)
 店主の長門芳郎さんの名前は、いろんなマニアックな音楽雑誌やレコードのライナー・ノーツでよく目にしていた。僕のような生半可な知識で質問でもしようもんなら、馬鹿にされるんじゃないだろうか?という畏怖の念をも抱いていたくらいだ(笑)ところがさにあらず。実際はとてもジェントリーで、丁寧にいろいろ教えていただいた。彼が長崎出身だということを知って、ある日レジでお釣りを受け取る際に思い切って切り出した。
「あのぉ・・・僕長崎出身なんですけど・・・」「へぇ、そうなんだ。僕もだよ」

まさかその数年後、ピチカート・ファイヴのマネージャーを長門さんにやっていただくことになろうとは、夢にも思わなかった・・・このつづきはまた別な日に。
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 当時、ハース・マルティネスの「ハース・フロム・アース」は“幻の名盤”と言われていた。たまに中古で見かけても高価だった。ジャケットから音が想像できなかった。YouTubeなんてもちろんないし、CDすらなかった時代だ・・・

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by playtime-rock | 2010-04-30 04:27

002*it’s been a long time

 入院以来約1年半ぶりに連絡をとった友人や知人がいる。ましてや長崎は30年振りになるわけで、「久しぶり!」とか「ご無沙汰してます!」とか言ったり言われたりする機会がやたらと多い今日この頃。

 初めましての方もいらっしゃるけど、ブログへのコメントをいただいたみなさん、ありがとうございます!本当にお久しぶりです!(笑)
大学生の時に『チェット・アトキンス&レス・ポール』というレコードを買って、A面1曲目のこの「it’s been a long time/久し振りだね」というスタンダードを知った・・というよりメロディは知っていたから、タイトルと曲が一致したのだ。d0154761_131372.jpg超テクニックなプレイの掛け合いは、まさに“スゴイ”の一言なんだけど、曲中に入るチェットとレスの会話の掛け合い同様、とっても楽しく幸せな気分になれるアルバムだ。

「このカントリー・ピッキングなギターが好きだ。このクリーンな音色が好きだ。オーヴァー・ドライヴなんざ買わずにいよう、金もないし・・・」と確信したと同時に、「やっぱ無理だわ・・・」とギタリストへの道を諦めたきっかけとなったアルバムでもある(笑)
 そういえば入院中に、劇場公開を見逃していた映画「レス・ポールの伝説」をDVDで観た。映画の冒頭、キース・リチャーズの「彼はオレたちに最高の“オモチャ”を与えてくれた」というセリフがイカしている。とても面白い映画で、音楽好きなら文句なく楽しめる。特に僕が興味を惹かれたのは、ギター製作はもちろんだが、レスの機材やテクノロジーへの貢献と冒険で、これにはビンク・クロスビーなんかも関わってくるのだけど・・・d0154761_1292514.jpg
 実は病気を患う前から取りかかっていた仕事がある。それはあるアーティストについての本の執筆で、そのアーティストを中心にアメリカン・ポップスを俯瞰するという、とても素敵な企画からスタートしたのだが・・・
思いの外、というより予想通り難航している。僕が知りたい事の多くは、主に海外の資料に頼らざるを得なくて、その収集と解読に時間がかかるのだ。出版社のYさんにはご迷惑のかけっぱなしで、本当に申し訳ありません!が、ツイッターという新しい情報収集ツール?も普及し、だいぶ風通しがよくなる予感がしています。新ネタもいくつか手に入りそうだし・・・Yさん、もうしばらくお待ちください!
 
そうやって資料収集に忙殺されながらも、自分の中でのバランスを保つため、音源製作にとりかかったのが昨年の10月頃。これもなんやかんやで半年くらいかかっているが、ようやく目処がつきそうだ。タイトルは「龍馬のハナ唄 赤盤」
概要についてはこちらの新聞記事<http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100425/06.shtml>をご覧ください。 
 先日、この記事を目にされた中学校の時の担任で、音楽の先生でもあったS先生からお電話をいただいた。中学生当時、歌唱や器楽演奏はそこそこできたつもりだが、楽典の方はからっきしだめだった。そんな昔話し等で盛り上がり、1時間近くもおしゃべりしてしまった。「今、会っても、もうわからんかもね(笑)」来月あたりお会いできそうだ。it’s been a long time・・・先生、お久しぶりです。

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by playtime-rock | 2010-04-30 02:03