2010年 10月 02日 ( 1 )

040*月見コンサート#3

 さて、第1部が終了し、舞台を降りようとしていたら「高浪さん!」と呼び止められた。声の主は、小曽根家17代当主・小曽根吉郎さんと奥様の育代さんだった。
 「おめでとう!」の言葉と共にいただいたのが、この色紙。
ありがとうございます!
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素晴しい書である。だけど、いきなり読めない・・・
玄に少ない・・・読めない・・・
玄妙ー奥深く微妙の意か?
玄は清の天とも解される。あるいは老子、荘子の教えとも。
”清楽の音色(月琴)久しぶり はるかなる風情や味わいと共に 余韻となった・・・”
みたいなことかなぁ。今度小曽根さんにお尋ねしてみよう。
で、これ。
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Tシャツにプリントされた、小曽根家第13代当主・小曽根乾堂の書。
”冷眼視世”(れいがんしせい)と読む。とてもグラフィックな文字だ。
「冷めた眼で世の中を見よ」というこの言葉は、”亀山社中”設立の慶応元年(1865)、今から145年前の、まさに中秋の名月の書画会の席で書き印した物。
(このTシャツは、出島のミュージアム・ショップで購入できます)

 ちなみに小曽根乾堂は”こぞねけんどう”と読む。取材等で現御当主・吉郎さんを訪ねてくるメディアの方の中には、これを正確に読めない方も結構いるという。僕は、幕末長崎や龍馬に興味があったから、たまたま読めたのだが。
「おっ?ちゃんと読めるな」的な、「第一問正解!」みたいな、そんな雰囲気で小曽根さんご夫婦と最初にお会いしたのは、昨年の初夏であったろうか。
 小曽根邸の開け放された窓からは、長崎港からの風が心地よく吹き込み、庭越しに見おろす港は、夏の日差しにキラキラと光っていた。

 その数日前、「幕末の長崎のお話しを、ぜひお聞かせください!」受話器越しに、どこの馬の骨かもわからない見知らぬ男(僕)から、そう切り出された吉郎さんの返答はあきらかに不機嫌だった。
「そういう人って、いっぱいいるからさぁ・・・」
 それでも、なかば強引に面会の約束を取り付けた僕は、幼なじみで、同じ大浦お慶ファンで、ティー・コーディネーターの馬渡美樹ちゃんと、ある暑い夏の午後、小曽根邸へと向かった。

 「でも、不承不承だったしなぁ・・・」「やっぱり招かれざる客かもね・・・」なんて話してるうちに小曽根邸の前へ。ドキドキしながら門に近づくと、”ワン!ワン!”と吠える愛犬と共に、ご夫婦で出迎えてくださった。ホッ・・・

 それからおよそ4時間!途中、吉郎さんはYシャツを脱ぎ捨て、ランニング一枚になって汗だらだらで熱弁を振るわれた。
奥様の育代さんは、脱稿したばかりの本の内容を話してくださった。小曽根家の視線による龍馬とお龍の話しだ。この本は、昨年11月「お龍さんの長崎日和」(長崎新聞社)として上梓された。(写真:AMAZONより)
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 小曽根乾堂は、勝海舟とは昵懇の仲で、その縁で龍馬達を物心両面からささえた。大河ドラマ『龍馬伝』で、本田博太郎扮する小曽根乾堂も、なるほど”冷眼視世”な雰囲気を醸し出している。今後が楽しみ!小曽根さんご夫婦には、この夏、小曽根キクさんや中村キラさんについて取材させていただき、興味深いお話しを伺った。内容は『青盤』のブックレットをご覧ください。

さて、この後はお月見タイムに流れていた”Moon Songs”の続きを5曲!

11.「moonlight serenade」/ナラ・レオン
 ブラジルの歌姫、ボサノヴァの女神、ナラ・レオン。1985年、青山の草月ホールで観た彼女のライヴは素晴しかった!そうかぁ、この年にピチカート・ファイヴはデビューしたんだなぁ。それにしても素敵なアレンジ。


12.「blue moon of kentckey」/エルヴィス・プレスリー
オリジナルはブルーグラスの大御所ビル・モンローで、元々はワルツの曲。このアレンジ、この解釈はすごい!エルヴィスのサン・レコード時代の傑作!


13.「月影のランデブー」/麻里圭子&リオ・アルマ
この曲聴いてると、本当になんだか嬉しくなってくる。2004年にプロデュースした”ミスゴブリン”もカバーした。


14.「moon glow」/ロッド・スチュアート
スタンダードの名曲を、ロッドの声で。


15.「月影のキューバ」/西田佐知子

ノン・ヴィブラート唱法の西田佐知子。このあともっとクールになっていきますね。関口宏の奥様です。

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by playtime-rock | 2010-10-02 20:51