2012年 02月 04日 ( 1 )

082*「playtime rock~ナガサキ音遊び〜」2月5日

明けて明日5日(日)NBCラジオ午前11時30分からは
「playtime rock~ナガサキ音遊び〜」です。

今回は「NBCテレビ・エルヴィス・カムバック・スペシャル」の特集です。
時は'68年、サイケな頃です。ロックも複雑化してきたその最中に、
プロレスでいうところの、シンプルなストロング・スタイルのエルヴィスが、
帰ってきました。去勢していたモミアゲも復活!
ハワイでしぼってきたというその精悍な肉体からは、
円熟する直前のワイルドな歌が聴こえます。
60年代はどちらかというとソフトなクルーナー的な唱法でしたが、
シャウトするエルが帰ってきたのです。

それまでマネージャーのパーカー大佐には従順であったエルが、
初めて反旗を翻します。
クリスマス時期の番組だったので、
大佐は、有名なクリスマス・ソングを散りばめ最後に、
「メリー・クリスマス」とエルに挨拶させるつもりでした。
若干23歳のプロデューサーのシティーブ・バインダーは言います。
「それでいいのかい?エルヴィス」
バインダーは「TAMI SHOW」や「フラバルー」等の音楽番組を手がけて、
ヒットさせた、時代感覚のわかるプロデューサーでした。

結局クリスマス・ソングは「ブルー・クリスマス」1曲だけ。
あとはロックンロール、R&B、ゴスペルと、
本来のエルの音楽で通したのです。
平均視聴率45%。最高瞬間視聴率70%という驚異的な数字を記録しました。
60年の「フランク・シナトラ・ショー」以来8年ぶりのTV出演。
もちろんこのころはライブもやってなく、
動くエルは、お決まりのマンネリ青春映画でしか観れなかったのです。



エンジニアはフィフス・ディメンションのプロデューサーとしても
おなじみの、ボーンズ・ハウ。
実は彼、若かりしアシスタント・エンジニア時代に、
全盛期のエルヴィスのレコーディングの現場にいて、
エルが音楽のすべてを仕切っていたのを目撃してました。
エルがイニシアチブを取れば、すごいものができると知っていたのです。

音楽監督はビリー・ストレンジ。
実は彼、レコーディングではベンチャーズの多くのヒット曲のギターを、
弾いていた影武者みたいな人なんです。
ずいぶん前、中田英俊が出てたナイキのCMソング、
「おしゃべりはやめて」というエルの曲の作者でもあります。
ミュージシャンはスペクターでもおなじみの、
西海岸のレッキング・クルー系です。
ギターのトミー.テデスコ、アル・ケイシー、ドラムのハル・ブレイン等。


あ、そうだ。この番組でエルヴィスがしてた赤いギター・ストラップは、
上のギタリストの誰かから借りたものなんだけど、
ジミヘンがウッド・ストックでしてたのと同じメーカーの、
同じ色柄なんだよね(笑)

セット、スタンダップ、シットダウンという3部構成の番組です。
シットダウン・ショーでは、デビュー時に苦楽をともにした、
ギターのスコティ・ムーア、ドラムのDJフォンタナたちと、
車座になって座り演奏します。
DJなんて、ドラムの替わりにギターケースを叩いてます(笑)
今のアンプラグドのはしりですね。

さて5週にわたってお送りした「エルヴィス特集」は、
今回でいったん終了。いつかエルの70年代特集やります。
で、次回は「バート・バカラック特集」の予定です。
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by playtime-rock | 2012-02-04 03:55