2012年 04月 10日 ( 1 )

099*安岡力也さんのこと〜その2

前回までののあらすじは省略。一晩寝たら、僕の記憶ちがいに気づいた。
なんせ33年前の話しだもの。

「お前ら何やってんだよ?」というドスの効いた男の声がしてドアが開いた・・
のではなく、「お前ら何やってんだよ?」という背後からの声に振り向く間もなく、
首根っこ、というか襟の後ろ側をむんずと掴まれて、舗道にとめてあった車まで、
引きずられるように引っ張っていかれたのだ。
すごい力だ!ひとりで僕とジミーの二人いっしょに持っていかれた。
あ!と振り向いたら、僕らをショッピイていったのは、
力也さんではなく(残念でしたw)クロコのオーナー、ガンさんだった。
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ここでガンさんのことにすこし触れよう。
以下をご参照ください。
<http://blog.livedoor.jp/en_meip695/archives/50215150.html>
この他、寺内タケシとブルージーンズや、
ナベプロ時代の内田裕也さんのマネージャーでもあったそうだ。
僕には、青学の学食の料理長がガンさんと同郷だと言ってた。
だから僕ら青学生にはやさしかったのかもしれない。
若者の背中を押してくれたり、見守ってくれたりしていたような印象がある。
力也さんにとってガンさんは、兄貴筋みたいな人だったんじゃないかな。
ガンさんは、いつもクロコの入り口のところにいた。お店の顔だった。
ブッキングを担当する店長の西さんは、奥の事務所にいたと思う。
いつも穏やかだった西さんは、リリィの元夫だったとも聞いた。
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おっと、寄り道はこのへんで日劇へ戻ろう。
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ガンさん「お前らこんなとこで何やってんだよ?」
ボクら「はい、明日のタイガースをぜひ観たいと思って当日券買うのに並んでました」
ガ「馬鹿野郎!なんで俺に言わないんだよ!」
ボ「は、はい、すいません!」
・・ってガンさんとウエスタンカーニバルの関係、僕らよく知らないし・・
ガ「よし!明日の○時ころ楽屋口まで来い!入れてやるから」
ボ「は、はい!ありがとうございます!」
ガ「おう、ところでコイツ、用心棒のジャンボっていうんだ。よろしくな!」
と、ガンさんの傍らに寄り添っていた長身の若者を紹介された。
ボ「あ、よろしくお願いします!!?」

このあと、いくつかヤバイ話しをガンさんから聞かされたが、
それはここでは書けない(笑)

とにかく思わぬラッキーだった。タイガースを観れることは確約されたわけだし、
しかも終電で帰れる時間だったのだ。
当時、僕は小田急の梅が丘というところに住んでいた。
有楽町から梅が丘までタクシーに乗ろうもんなら・・
ただでさえ金がない学生だし、ネットカフェなんてない時代だし・・
あのへんにアマンドあったけかな?
ま、もともと徹夜の覚悟だったんだけどね(笑)
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で、翌日行きました、日劇の楽屋口。
ボ「あのー、ガンさんに楽屋口に来いと言われて..」
クロコのGさんが迎えてくれた。
このGさん、クロコの従業員だったのか何なのか・・
とっても小柄で灰色のちじれっ毛で帽子被ってた。
名前を忘れたのか、元々知らなかったのかは思い出せない。
ただ、僕とジミーはいつも「あの爺さんがさ・・」と呼んでいたので。
とても年老いて見えたのだ。実際の年齢は知らないけど。
Gさん、クロコではいつも力也さんといっしょにだべってた。
あとから知ったけど、このGさん、昔ウッドベース弾いてたそうな。
「でも、あんだけ背が低いと、椅子の上に立たなきゃウッドベース弾けないよな」
なんてジミーと話したものだ。そんなジミーもすごい小柄だったけど(笑)
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(http://www.uchidayuya.com/special/rr_baka/yj.jpgより)
G「ガンさんから聞いてるよ。とりあえず裕也さんに挨拶してこい!」
ボ「は?、はい!」
でも心の声は「えー!!!???聞いてないよ!」ってなかんじ(笑)
ま、裕也さん関係というか、身内扱いで入れてもらったんだろうけど。
そこは芸能界ではなく、日本のロック界なんだよねー。
恐る恐る内田裕也さんの楽屋のドアをノックした。
返事がない。何度もノックしたがノー・リプライ。
「あのー、失礼します・・」とドアも開けてみたが、誰もいない。
ラッキー(笑)僕らはGさんのもとに戻り、
「裕也さん、いらっしゃりませんでした!」と報告した。
まるで士官と下士官だ(笑)
G「あ、そう。じゃあそのへんから観てな」
僕らの心の声「えー!!!???」そこはいわゆる舞台袖。

ま、プレミアムチケットなわけだし、贅沢は言ってらんない。
ほぼ、スタッフ的な視点でのライブ観劇となった。
メインのバンドは、初日に一度観てるし、この日の目的はタイガースだから、
時々休憩がてら、大部屋というか、ロビーみたいな楽屋にも足を運んだ。
「あ、鮎川誠さんがいる」
トレンチコートをまとった長身の鮎川さんは、ほんと格好良かった!
と、そのとき「ウッス!」という声とともに、
同じくトレンチコートをまとった長身のいかりや長介が現れた。
鮎川さんより背が高かったんじゃないかな。ほんと格好良かった!

いかりやさんは、ドリフターズとしてではなく、
ドリフ以前に在籍した、カントリーシンガー”ジミー時田”バンドの
ベーシストとして出演、演奏したのだ。
しかもギターは、なんと寺内タケシ!
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「あ、スパイダースだ!」
初日にも観たけど、スパイダースは最高でした!
マチャアキが、ジュンが、ムッシュが舞台からはけてきた。
まさかこの10年後、実際にお会いするとは夢にも・・・

そして沢田研二とオールウェイズの演奏が終わり、
ジュリーがはけてきた。
他の出演者の方々には申し訳ないけど、ジュリーは別格でした。
「TOKIO」を最後に井上隆之バンドと別れ、時代とシンクロしていったジュリー。
そのビジュアルも含め、若いというかオーラがすごかった。
当時33才。力也さんや他のGS仲間と、そう歳も変わらないのだが、
まるでちがった。現役のミュージシャンだった。
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(http://blog.goo.ne.jp/fig196/e/8dd66a5908ddf5e4d8423eec957436eaより)
ジュリーのあとは萩原健一とドンファンR&Rバンド。
ショーケンのオーラもすごかった!
僕の記憶では、ジュリーとショーケンが日替わりでトリだったと思うのだが、
ということは、次、タイガースがトリじゃん。
「どうするジミー?」僕は目で訴えた。
どうやらジミーも同じ事を考えていたようだ。
だいたい舞台袖でライブを観ている僕らのような大学生が、
そこにいようが、いまいが、誰も気に留めてはいないのだ。
せっかくだもの。タイガースは客席から観たいよね!
僕とジミーは、まるで忍びのように存在感を消し、
どこをどうやって行ったのかは忘れたが、スルスルと、
観客席の方へと姿をくらませた・・・つづく
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by playtime-rock | 2012-04-10 00:20