カテゴリ:未分類( 110 )

010*音香酒場#1

『龍馬のハナ唄・赤盤』のブックレットにも書いたが、昨年の秋、僕は長崎の音楽事情を探り、月琴奏者を探すため、アトランティック・レコードのアーメット・アーティガンよろしく、長崎の歓楽街・銅座をさまよっていた。

18歳で上京した僕は、この辺で飲んだことがほとんどなく、昨年50前にしてようやく、遅咲きの”銅座デビュー”を果たしたのだ。友人popi君に、音楽の匂いのする店をいつくか紹介してもらった。籠町にある”スナック・ぴえろ”もそのひとつ。
d0154761_22214124.jpg
このお店の洋楽の映像コレクションはすごい。(この日は、ブリジット・バルドーの映像が流れていた)
メジャーなものからマニアックなものまで。ないものはないくらいすごい!
また、マスターのスマッシュ・Uさんの、邦楽への無関心さもすごい!山口百恵のことを山口百子と言うくらいだからすごい!
そして、たまに聴こえてくる邦楽の元ネタ(洋楽)を指摘しては、そのオリジナルを聴かせてくれるのがすごい。邦楽をほとんど聴かないから、というか洋楽の知識や引き出しで邦楽を聴くから、先入観なく元ネタが聴こえてくるのだ(笑)

写真はマスターからいただいたパティ・ボイドのポートレート。d0154761_2227875.jpg
ジェーン・バーキンやジーン・セバーグ、バルドーと、いろいろ見せていただいたが、迷わずパティ・ボイドをご指名した。だって、普通こんなのないもん(笑)「ビートルズがやってくる ヤァヤァヤァ」の撮映スナップかな。この映画がきっかけでジョージ・ハリソンと結婚し、後にクラプトンの奥さんになる女優。

さて、”スナック・ぴえろ”では、リクエストいただければ『龍馬のハナ唄・赤盤』を聴くことができます。気に入っていただけたなら、CDも購入できます。
また、オンエア・推薦曲の「みぃ・じゃぱにぃず・ぼうい」のPVも見ることができます。
さらには、来る7月12日(月)@旧香港上海銀行でライヴを行う、ハース・マルティネスの音源も聴くことができます。

ご機嫌な映像とマスターの音楽話し。ナイス・ミュージックの香る”スナック・ぴえろ”(095-824-9186)で、至福の時をお過ごしください!

Moreハース・マルティネス長崎公演について
[PR]
by playtime-rock | 2010-05-19 23:25

009*髪切り営業

d0154761_3352222.jpg今日は築町のライヴハウス”BODY2SOUL”に、シバケンこと”柴田健一アンサンブル”のマンスリー・ライヴを観に行った。彼等はうまい!しセンスがいい!ともすれば、退屈で鼻につきがちなソロ回しも、彼等の場合はスリリングで、聴いてて見ててとっても楽しい。昨年の暮れくらいから、かかさず毎月観ている。とても素敵なプレイをするので、今回制作したCDのレコーディングにもお願いして参加してもらった。

そう、『龍馬のハナ唄・赤盤』。昨日めでたく納品され、先行発売の長崎はぼちぼち店頭に並び始めました。本日お買い上げいただいたみなさん、ありがとうございます!できたてのホヤホヤですよ(笑)

今の時点で購入できる所は、この”BODY2SOUL”、弟の店”たてまつる”、”県立美術館”、南山手グラバー園に続く坂の始まりにある”長崎オルゴール館”、道ノ尾・西友の”久米楽器”、籠町”スナックぴえろ”、銅座の”リトル・バー”、”ワインバー田舎”。

今後書店にも置いてもらえそうなので、随時ご報告します。大村のミュージックス・ホンダさん、もうちょっとお待ちを!その他のCDショップは、東京の本部一括仕入れのとこが多く、東京のディストリビューター(配給元)である”VIVID SOUND”にお任せしてあるので、東京と同じ6月16日発売になると思われます。
d0154761_3381267.jpg

複製芸術でもある音楽の1メデイアであるCDが、音楽配信に取って変わられる日が、いつの日か来るのかどうかはわからないが、もはやCDショップだけに頼る時代ではないのは周知の事実。カフェや雑貨屋さん等のセレクト・ショップ等でCDを目にするのも、今はもう珍しくはない。

元々はUSBメモリーやCDブックみたいな形態も考えたこの『龍馬のハナ唄・赤盤』。コストの面から通常の音楽CDという形態に落ち着いた。幕末好きが功じて出来上がったこのCDは、純粋に学術的な作品ではない。が、長崎の文化や歴史、それに観光やエンタテインメントとも接点を持つ本作が、雑貨屋やセレクト・ショップ、ミュージアムや書店でも並べてもらえるのは、当初の目標でもあり、この上ない喜びである。

先日、美容室へ髪を切りに行った。メンバーズ・カードを開いたお店の方が、約半年ぶりの来店にあきれ顔だった(笑)ご無沙汰のご挨拶代わりに『龍馬のハナ唄・赤盤』のサンプルと、ハース・マルティネスのセレクトCDを持って行ってかけてもらった。ハースの音楽が美容室に合うのは想定内であったが、月琴が妙に和んで馴染んだのは驚きだった。とても気持ちよくてついウトウト・・・あっ、美容師さんはウトウトしないでね(笑)

ハース・マルティネス長崎公演の話をした。7月12日(月曜日)@旧香港上海銀行。あっ、月曜日お休みでしょ?お店。夏の日の休日、ナイス・ミュージック聴きながら、存分に和んで癒されて楽しんでください。長崎の美容師のみなさん、ホンシャンでお待ちしてます!d0154761_340511.jpg

という訳で、浜ん町の美容室”verve”。リクエストしていただければ、ハース・マルティネスや『龍馬のハナ唄・赤盤』かけてもらえますよ。

ズボラな僕仕様の、手のかからないヘアスタイルに仕上げてくれたカッシーちゃん!ブログでもいっぱい宣伝してくれてありがとう!
次回は半年も空けないで行くからね(笑)
d0154761_3442985.jpg

この日は暑かった!ホンシャンの柱の影で涼むハース。
連日、ご予約いただいております。ありがとう!

続きはこちらで
[PR]
by playtime-rock | 2010-05-16 02:34

008*赤盤・大村へ行く#2

前回の続き・・・一通りのご挨拶と打合せも終わり、大村のミュージックス・ホンダを、おいとましようとしたその時、これが目に入ってしまった。
d0154761_23443751.jpg

1954(昭和29年)僕が生まれる6年前に公開されたこの映画、まだ劇場で観たことはない。大学生の頃、レンタルビデオで借りて初めて観た。とても重い気分のまま、宙吊りにされたような印象の映画だった。まるで黒澤明の映画のように。そういえばこれも東宝だ。

ゴジラといえば、まず思い浮かべるのがあの鳴き声だが、これは「松ヤニをつけた革手袋でコントラバスの弦をこすった音色をテープに録音し、これを手動で速度を調整しながらゆっくり逆回転再生した音である。〜これは『ゴジラ』(1954年版)製作時に、音楽を担当した作曲家伊福部昭が足音とともに作成したもの」(Wikipediaより)とある。

伊福部昭の音楽がまた忘れられない。今はゴジラのテーマ曲みたいなものとして認識されているが、もともとはこの第1作目で、対ゴジラの防衛隊の登場の音楽として使われた。勇ましいというより、緊張感と悲壮感溢れる曲だ。何といってもあの9拍子の変拍子が特徴なのだが、この曲の自然な不気味さは、重低音を強調したサウンドと、この変拍子によるところが大きい。

西洋音楽の教育を受けてきた僕らには、通常の4拍子の曲の途中に、3、5、7、9拍子等の奇数の拍子が挿入されると、字余り、字足らず的なトリッキーな効果がある。
d0154761_195283.jpg
が、曲の最初からそうである場合は、ゴジラにしろデイヴ・ブルーベックの「テイク・ファイヴ」(5拍子)にしろハース・マルティネスの「5/4サンバ」(5拍子)にしろ、多少の割り切れなさは残るものの、わりと自然に慣れるというか順応できるものだ。ダンスには向いていないが。
d0154761_1114625.jpg


今回制作した『龍馬のハナ唄 赤盤』にも「茉莉花」や「水仙花」等、曲の途中に変拍子が挿入される曲がある。また日本の演歌にもそういう曲は多い。歌詞が先に作られる場合が多いからかもしれない。ちなみに僕は、バート・バカラックという作曲家の作風から、変拍子の魅力を知った。今回収録した「みぃ・じゃぱにぃず・ぼうい」は変拍子ではないが。
d0154761_0581111.jpg

アルバムの概要は長崎新聞<http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100425/06.shtml>や、opportunity knoxさんのブログ「nite owl diary」<http://opknox.exblog.jp/i2/>の4月30日付で。詳細は今後、ここ”プレイタイム・ロック”で徐々にアップしていきます!

この『東宝特撮映画 DVDコレクション1」は、いわゆる分冊百科で創刊号は異常に安い。2号以降はそれなりに。たいていは創刊号しか買わずに終わってしまうのだが、たまたま店頭に2、3号もあったので、ついつい買ってしまった。いったいこのシリーズ何号くらいまで続くんだろうと思い、お店の人に尋ねてみた。「50・・何号までですよ」という答えに、絶句・・・
d0154761_1261883.jpg

そこで気分転換、H君の運転で大村競艇場に連れていってもらった。もうレースは終わっていたが、初めて訪れたので、しばし佇んだ。競艇はやったことない。地域振興も兼ねて今度やってみよう・・・『龍馬のハナ唄 赤盤』が売れたら(笑)

ハース・マルティネス長崎公演インフォは続きで
[PR]
by playtime-rock | 2010-05-12 01:13

007*赤盤・大村へ行く#1

 昨日は、長崎空港がある大村市へと遠征した。遠征といっても、バスや汽車で約40分くらい。
d0154761_2331415.jpg

長崎市には路面電車、いわゆるチンチン電車が今も走っていて、昔はそっちを”電車”、国鉄(現JR)のを”汽車”と呼び分けていた・・と思う・・僕だけかな?(笑)「001*プレイタイム・ロック」でも書いたけど、僕の長崎弁は高校時代のままだから、長崎駅から発車する車両はついつい”汽車”と呼んでしまう(笑)

遠征の目的は、友人のH君がやっているCDショップ、駅前商店街のミュージックス・ホンダ(0957-53-8864)さんへのご挨拶。

H君とは同い年で、同じ学校になったことはないが、彼も僕も中高とバスケットをやっていたので、大会や練習試合を通して顔見知りになった。最後の高体連(今の高総体)の試合があった場所を案内してもらったが、もう学校も体育館もなくなっていて当時を偲ぶことはできなかった・・・

ミュージックス・ホンダは1階が書店で(入ってすぐに「龍馬コーナー」)階段を上って2階がCDやDVDの店舗。(写真は店内で『龍馬のハナ唄 赤盤』の見本CD盤片手に)品揃えが豊富で、来店されるお客さんも高校生から年配の方まで幅広い。みんなに愛されている町のCD屋さんという趣き。d0154761_2333228.jpgちょうどおじゃましたときは、店内のモニタでストーンズの『ロックン・ロール・サーカス』映しだされていた。かと思えば店の奥には演歌の試聴ができるコーナーが(写真右奥)

おっ、手前に見える男性3人組のポスターは、サニー・デイ・サービスではないか。再結成したみたい。曽我部恵一君、元気かな?2年前、僕のライヴイヴェントに出てもらって、最後にいっしょに大滝詠一さんの「指切り」歌ったのがなつかしい・・・

ミュージックス・ホンダでは、リクエストすれば、『龍馬のハナ唄 赤盤』とハース・マルティネスの音を聴かせてもらえます!聴きに行ってね(笑)

 今日は県立美術館に「山下清展」を観に行った。行く途中、水辺の森公園の木立から一種異様なものが見えたので近くまで行ったら、自衛隊の輸送艦”おおすみ”が岸壁に接岸していた。
d0154761_0211225.jpg
内覧できるということなので艦内に入り、デッキから居留地を望む。

d0154761_0223142.jpg

曇天だったのでちょっと暗いし小さいが、真ん中より少し左の、緑色の屋根の建物の右斜め下に、
旧香港上海銀行長崎支店記念館が見える。ここでハース・マルティネス長崎公演がおこなわれます。連日、予約申込をいただいております、県外からも。ありがとうございます!楽しみですね。

More 続きはこちらで
[PR]
by playtime-rock | 2010-05-09 00:52

006*マジカル・コネクション

 まずは、opportunity knoxさんの5月3日のブログ「nite owl diary」<http://opknox.exblog.jp/>とリンクした話題を。
d0154761_2423369.jpg

 ひと足先に行ってきましたよ、35年後の長崎・新地の“泰安洋行”。いちおう店内見渡しましたが、細野晴臣さんの『泰安洋行』のジャケット、今はもう見当たりませんでした。
 実は今回制作した『龍馬のハナ唄 赤盤』は、この『泰安洋行』をはじめ、『トロピカル・ダンディ』『はらいそ』という細野さんのエキゾチック3部作に、多大なる影響を受けているが、その話しはまた別の機会に。
 ハース・マルティネス長崎公演のチケット予約、連日お申し込みいただいています。ありがとう!予約要領については最後に記載するので、そちらをどうぞ。

 今日は“マジカル・コネクション”と題して、まずは4月30日の「003*ハースが長崎にやってくるヤァ ヤァ ヤァ」で少しお話した、opportunity knoxこと長崎出身の長門芳郎さんの話しから。
 70年代初期、彼は長崎の音楽仲間と「SOON!」というミニコミを作り、「ウッドストック」に影響され、稲佐山の野外でフリーコンサートやったり、
d0154761_2511993.jpg
(昨日、気晴らしに訪れた稲佐山の”つつじ祭り”にて。空高く舞い上がる連凧)
1972年8月3日には、市公会堂で「はっぴいえんど」や「布谷文夫+矢野誠」をゲストに地元のバンドもたくさん出るコンサートを主催。(この時の「はっぴい」のライヴ音源は、「はっぴいえんどBOX」に完全収録されている)d0154761_2441381.jpg結局、これが縁で後に長門さんはティンパンのマネージャーやることになる。
 
 あの頃は日本のロックの黎明期であった。長門さん達が「はっぴいえんど」を長崎に呼んだ翌1973年7月、長崎の松山体育館に「クリエーション」、「ファニー・カンパニー」、そして『ファンキ・ーモンキー・ベイビー』発売直後の「キャロル」が来ている。皮ジャン姿の4人が、皮パンからおもむろにコームを取り出し、髪を撫で付けながら客を睨み倒して始まった演奏は、他を圧倒していたという。一番乗ってて、まとまってた頃なんだろうな。そしてその翌8月、長門さんがマネージャーを務める結成直後の「シュガー・ベイブ」がNBCホールでライヴを行なった。d0154761_3124772.jpg山下達郎さん、大貫妙子さん、そして長門さんが、東京から交代で車を運転し、フェリーにも乗り、唐津経由で長崎入りしている。そして「はっぴいえんど」解散後に細野さんが結成した「ティン・パン・アレイ」が1975年、ツアーで長崎へ。(詳細は「nite owl diary」<http://opknox.exblog.jp/>で)そしてその10年後の1985年、僕らピチカート・ファイヴは長門さんにマネージャーをお願いし、細野さんのノン・スタンダード・レーベルからデビューすることになる。さらにその25年後、予期せぬ出来事で帰郷した僕が、故郷・長崎で長門さんとコラボすることになろうとは・・・ジョン・セバスチャンの曲のタイトルじゃないけれど、まさに「マジカル・コネクション」!

More 素敵なコラボ企画は続きで
[PR]
by playtime-rock | 2010-05-07 03:24

005*赤盤・制作ノート#1

 ”月琴をフィーチャーした幕末のラウンジ・ミュージック”
今回制作したこのCD『龍馬のハナ唄 赤盤』というアルバムについて、随時お話ししていこうと思う。ブックレットでは書ききれなかった幕末長崎や龍馬のこととか、レコーディング中のよもやま話しとか・・・
 今日はその第1回。まずは全容を公開!ジャーン、こんなかんじです。
d0154761_1403281.jpg紙ジャケ見開きWポケット、ジャケと同じ図柄のCD盤、24Pオールカラーの豪華ブックレット、A3サイズの古地図「肥前長崎図」(部分)、以上のお得なセットで税込み¥2800!
赤盤というくらいだから、次に青盤が控えていることは察しのいいみなさんならもうおわかりだと思う。青盤の方も、もう7割方録音は終わっているのだが、いろいろ問題も出てきて、新たに加えたい曲も出てきて、いったいいつリリースできるんだろう?夏の終わりには出したいのだが・・・
 
 とりあえずこの赤盤は6月16日リリース。長崎は5月下旬に先行発売!だ。”先行発売”という響きがなんか嬉しい(笑)
 アルバムの概要は長崎新聞<http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100425/06.shtml>や、opportunity knoxさんのブログ「nite owl diary」<http://opknox.exblog.jp/i2/>の4月30日付でも紹介していただいているので、ご覧あれ。

 そもそも、何故月琴をフューチャーした音楽を?・・・から始めよう。
あれはかれこれ7年前、東京で暮らしていた僕の弟が、結婚を期に故郷・長崎へ帰り、長崎をテーマにしたオリジナルのセレクト・ショップを始めることになった。長崎県庁すぐそばの『たてまつる』<http://www5.cncm.ne.jp/~tatematsuru-net/>というお店。
d0154761_1451579.jpg

 写真はオリジナル手拭い“たてまてぬ”シリーズの「シーボルトの調べ」。僕は鍵盤カバーとして愛用している。以下HPより蘊蓄を抜粋(〜日本地図を持ちだそうとして発覚した「シーボルト事件」は有名です。地図には失敗しましたがシーボルトは面 白いものを持ち帰ることに成功しました。それは日本の旋律です。聴きおぼえた日本の歌を出島に持参したピアノで譜面 にしたのです。のちに、その旋律は「日本のメロディー」というタイトルで出版されました。シーボルトのピアノは、友人で萩藩の豪商 熊谷五右衛門にプレゼントされ、現在は山口県萩市の熊谷美術館に所蔵されています)

 そこで、僕も兄として協力すべく、いろいろと商売のアイディアを考えた。(余談だが、弟は東京で眼鏡店に勤める傍ら、仕事以外の時間をすべて費やして国会図書館に通い、『筒美京平の世界』という労作を著している)
d0154761_1503818.jpg

 話しは戻って、長崎→観光都市→異国情緒→歴史の町・・・
そういえば長崎にはなんで坂本龍馬の銅像があるんだろう?名前は知ってるけど、そもそもそ龍馬ってどんな人なんだろう?(少なくとも去年までは長崎の多くの人がそういう認識だったと思う)で、「竜馬がゆく」を手にした。無茶苦茶面白かった。が、やがて僕の興味は龍馬の師である勝海舟や、長崎の豪商・大浦お慶や小曽根家、そしてお龍が奏でた月琴へと、シフトしていった。

 司馬遼太郎が描いた大浦お慶が、伊藤痴遊の著作や風聞を基にした創作であろうことは、かつての弟のように国会図書館に通いつめるうちにわかってきたが・・数少ない史実から垣間見えるお慶の波乱に満ちた人生を、ラジオ・ドラマや朗読CDにできないものか。BGMには月琴を使って・・・と思い始めた。
 テーマ曲はすぐに決まった。京平さんの傑作「くれないホテル/西田佐知子」だ。この曲を月琴でやりたい!。ぴったりだと思うんだけどな。そして月琴探しが始まった・・・つづきは#2で。




[PR]
by playtime-rock | 2010-05-04 02:52

004*JRAな夜

 以前も一度おじゃましたことがあるのだが、長崎に”アナログ・レコードを聴く会”みたいな会があって、今日が発足2周年ということで、2回目の参加をさせていただいた。レコードだけではなく、もちろんCDもOK。元和風居酒屋だったところを有志の方々で借りていて、月に何度か会を開かれているそうだ。店内は内装を少し入れ、椅子とテーブルは新たに持ち込まれたとか。壁には、洋楽好きな輩が集まるロックなお店”ぴえろ”のマスター、スマッシュ・Uさんが寄贈というか、差し入れたマーヴィン・ゲイとキャロル・キングのばかでかいポスターが貼られ、音楽好きのやんちゃなおじさんたちに微笑みかけている。d0154761_2404713.jpg
 フード・ドリンクは基本的には持ち込み。近くにスーパーあるし、会が用意してくださったりもする。
 カウンターの奥、本来ならグラスやボトルが並ぶ棚には、みなさんが持ち寄ったレコードがビッシリと詰まっている。
d0154761_2412033.jpg
 おおよその時代は網羅されているが、60年代ブリティッシュ系と70年代のアメリカン・ロックは特に充実している。
 リクエストするもよし、自分でふらっとカウンターの中に入りセレクトしてかけるもよし、今日買ってきたばかりのCDの封を開け、かけるもまたよし。
 音量が適正なのも嬉しい。ちょうどスタジオのスモールで聴いているようなかんじ。家で聴いてたら、「ちょっとうるさいんじゃないのぉ?」と家族から文句言われるくらいの、スピーカーが良く鳴るくらいの大きさ。だけどクラブみたいにばかでかくはないから、繊細な音もニュアンスも聴こえるし、会話も楽しめる。
 このおしゃべりがまた素敵だ。音楽以外の話は、ほとんどと言っていいほどしない。上司がどうしたの、経済がどうだの、誰が惚れた腫れただの、そういう無粋な話は一切しない。
d0154761_2415498.jpg

「音楽好きのお客さんって、目が輝いてるんだよね。なんか幸せそう。それに、お客さん同士、音楽の話しで盛り上がるから、すっごい楽。だって、こっちから話しかけなくてもいいもん(笑)」前述した”ぴえろ”で働く女の子がそう言ってた。そう、野球選手の話やプラモデルの話に夢中な、男子のようなもんなんです。いくつになっても(笑)とってもピュアなこの空間、JRAという名前の会だそうだが、何の略称かはよく知らない。

More ハースの話は続きで・・・
[PR]
by playtime-rock | 2010-05-03 02:51

003*ハースが長崎にやってくるヤァ ヤァ ヤァ

 昨年の夏、長門芳郎さんが同級生のお墓参りで長崎に帰って来られた。西浜の町のカフェでお会いした。久しぶりだった。しかも長崎でお会いするのは初めてだった。ひとしきり積もる話しも終わった頃、「来年、ハース連れて日本まわりたいんだよね。長崎でもやりたいんだけど・・・」と長門さんが切り出した。まさか本当に来ようとは・・・

 時はさかのぼり1979年、沢田研二の「カサブランカ・ダンディ」がヒットしていた(ちなみに僕はこのシングル盤を、受験で東京滞在中の宿があった、根津のパチンコ屋でゲット)大学に進学した僕は、“青山ベターデイズ”という軽音楽サークルに入部した。長崎では手に入らなかったレコードや、先輩の小西康陽さん(exピチカート・ファイヴ)や宮田繁男さん(exオリジナル・ラヴ)、同級の渡辺亨君(音楽ライター)達に勧められたレコードを、それこそ仕送りのほとんどをつぎ込んで買いまくった。三度の飯よりレコードだった(笑)アパートの部屋に積まれたカラーボックスが、日に日にレコードで埋まっていくのを眺めるのが嬉しかった。

 大学のすぐ近くに“パイド・パイパー・ハウス”というレコード屋さんがあって、授業の合間にふらっと立ち寄ると、よく前記の3人の誰かと遭遇したものだ。ウッディなこじんまりしたお店で、以前は店内でコーヒーも飲めたという。国内外の通なミュージシャンの御用達のような存在で、エルヴィス・コステロや世良公則さんなんかと隣あわせで、エサ箱を漁ったような記憶もある(笑)
 店主の長門芳郎さんの名前は、いろんなマニアックな音楽雑誌やレコードのライナー・ノーツでよく目にしていた。僕のような生半可な知識で質問でもしようもんなら、馬鹿にされるんじゃないだろうか?という畏怖の念をも抱いていたくらいだ(笑)ところがさにあらず。実際はとてもジェントリーで、丁寧にいろいろ教えていただいた。彼が長崎出身だということを知って、ある日レジでお釣りを受け取る際に思い切って切り出した。
「あのぉ・・・僕長崎出身なんですけど・・・」「へぇ、そうなんだ。僕もだよ」

まさかその数年後、ピチカート・ファイヴのマネージャーを長門さんにやっていただくことになろうとは、夢にも思わなかった・・・このつづきはまた別な日に。
d0154761_410041.jpg

 当時、ハース・マルティネスの「ハース・フロム・アース」は“幻の名盤”と言われていた。たまに中古で見かけても高価だった。ジャケットから音が想像できなかった。YouTubeなんてもちろんないし、CDすらなかった時代だ・・・

More 続きはこちらで
[PR]
by playtime-rock | 2010-04-30 04:27

002*it’s been a long time

 入院以来約1年半ぶりに連絡をとった友人や知人がいる。ましてや長崎は30年振りになるわけで、「久しぶり!」とか「ご無沙汰してます!」とか言ったり言われたりする機会がやたらと多い今日この頃。

 初めましての方もいらっしゃるけど、ブログへのコメントをいただいたみなさん、ありがとうございます!本当にお久しぶりです!(笑)
大学生の時に『チェット・アトキンス&レス・ポール』というレコードを買って、A面1曲目のこの「it’s been a long time/久し振りだね」というスタンダードを知った・・というよりメロディは知っていたから、タイトルと曲が一致したのだ。d0154761_131372.jpg超テクニックなプレイの掛け合いは、まさに“スゴイ”の一言なんだけど、曲中に入るチェットとレスの会話の掛け合い同様、とっても楽しく幸せな気分になれるアルバムだ。

「このカントリー・ピッキングなギターが好きだ。このクリーンな音色が好きだ。オーヴァー・ドライヴなんざ買わずにいよう、金もないし・・・」と確信したと同時に、「やっぱ無理だわ・・・」とギタリストへの道を諦めたきっかけとなったアルバムでもある(笑)
 そういえば入院中に、劇場公開を見逃していた映画「レス・ポールの伝説」をDVDで観た。映画の冒頭、キース・リチャーズの「彼はオレたちに最高の“オモチャ”を与えてくれた」というセリフがイカしている。とても面白い映画で、音楽好きなら文句なく楽しめる。特に僕が興味を惹かれたのは、ギター製作はもちろんだが、レスの機材やテクノロジーへの貢献と冒険で、これにはビンク・クロスビーなんかも関わってくるのだけど・・・d0154761_1292514.jpg
 実は病気を患う前から取りかかっていた仕事がある。それはあるアーティストについての本の執筆で、そのアーティストを中心にアメリカン・ポップスを俯瞰するという、とても素敵な企画からスタートしたのだが・・・
思いの外、というより予想通り難航している。僕が知りたい事の多くは、主に海外の資料に頼らざるを得なくて、その収集と解読に時間がかかるのだ。出版社のYさんにはご迷惑のかけっぱなしで、本当に申し訳ありません!が、ツイッターという新しい情報収集ツール?も普及し、だいぶ風通しがよくなる予感がしています。新ネタもいくつか手に入りそうだし・・・Yさん、もうしばらくお待ちください!
 
そうやって資料収集に忙殺されながらも、自分の中でのバランスを保つため、音源製作にとりかかったのが昨年の10月頃。これもなんやかんやで半年くらいかかっているが、ようやく目処がつきそうだ。タイトルは「龍馬のハナ唄 赤盤」
概要についてはこちらの新聞記事<http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100425/06.shtml>をご覧ください。 
 先日、この記事を目にされた中学校の時の担任で、音楽の先生でもあったS先生からお電話をいただいた。中学生当時、歌唱や器楽演奏はそこそこできたつもりだが、楽典の方はからっきしだめだった。そんな昔話し等で盛り上がり、1時間近くもおしゃべりしてしまった。「今、会っても、もうわからんかもね(笑)」来月あたりお会いできそうだ。it’s been a long time・・・先生、お久しぶりです。

[PR]
by playtime-rock | 2010-04-30 02:03

001*プレイタイム・ロック

 高浪慶太郎です。たいへんご無沙汰しておりましたが、みなさんお元気でしたでしょうか?私事で恐縮ですが、今日は僕の個人的な再スタートにあたり、諸々ご報告とお知らせをさせていただきます。
 えー・・・おととしの11月に、”急性骨髄性白血病”と宣告され、その翌日に横浜の病院に入院。昨年3月に故郷・長崎の病院に転院。同年5月に無事退院して、現在は治療と療養を続けながら、高校卒業以来、約30年ぶりにここ長崎で暮らしています。病名が病名だけに、当初はどう現実と向き合えばいいのかがわからず茫然自失でした。とりあえずは身を潜め治療に専念し、元気になった暁には何事もなかったように復帰しようと思いました。関係者のみなさん、応援していただいたみなさんには、多大なるご迷惑とご心配をおかけしまして、本当に申し訳ありませんでしたが、心身共に疲弊していたため、自分にとって一番楽な選択肢をとらせていただきました。
 こうしてカミング・アウトできるようになるまで、約1年半かかりましたが、
どっこい僕は生きてます。尚、当時のパートナーであった西村郁代さんとは、昨年3月より公私共に別々の道を歩むことになり、アルコライムは事実上解散しております。ご報告が遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。
 18歳で故郷を離れた僕の長崎弁は、未だ当時の高校生の長崎弁なようで、たまに戸惑ったり戸惑わせたりもしてますが、考えてみれば今までの人生の半分以上が東京暮らしだったわけで・・・こうして、ある種、異邦人・エトランゼとして、生まれた街で生きていくのも、わるくはないなぁ・・・と思い始めている今日この頃です。まぁ、たまには江戸参府もしますけど(笑)
 この春、ささやかながら“プレイタイム・ロック”というプライヴェート・レーベル&オフィスを始めました。音源制作等、音楽まわりのこと、いろいろとやっていきます。どうかお見知り置きのほど、よろしくお願い致します。(写真はちょっと前のものだけど、オフィスの床に落ちていた輪ゴムが、何度も踏まれているうちにねじれて、ト音記号に形を変えた瞬間を偶然発見した時のもの・・尾っぽの向きが逆だけど・・)
 元来ズボラで面倒くさがりの僕ですが、リハビリ期間中に貯め込んだネタも結構あるので、このブログに小出しにアップしていこうと思ってます。が、絵日記はもちろん始業式前日にまとめ書きするタイプ。あらかじめ随時更新のブログであることを、お断りしておきます(笑)では、次回をお楽しみに!

d0154761_2394188.jpg
PS. 思うところあって、
高浪敬太郎→高浪慶太郎に戻しました。
こちらも、お見知り置きのほどを。
[PR]
by playtime-rock | 2010-04-28 00:00