104*『ようこそ夢街名曲堂へ!』公開録音イヴェント

僕もちょくちょく出演させていただいております、
『ようこそ夢街名曲堂へ!』の公開録音イヴェントが、開催されます。

本当に偶然なのですが、この日、僕も東京にいるのです。
なので、観覧ついでにフラっと遊びに行こうと思います。
伊藤銀次さんとはFACEBOOKで本当に久々に再会いたしましたが、
こんなに早く実際に再会できるとは思ってもいませんでした。
楽しみです(笑)ヒックスや玉城さんとも久しぶりですし。

ヒックスの中森くんには、この夏に僕がプロデュースした、
野佐怜奈ちゃんのレコーディングに参加してもらいました。
そんな経緯もあり、当日はアルバムリリースしたばかりの、
野佐怜奈ちゃんとお伺いします。
しかも、せっかく長崎くんだりから来るんだから、
ということで、怜奈ちゃんと数曲、演奏させていただきます(笑)
どうぞ、よろしくお願いします!

久しぶりに長門さんや土橋さんとお会いするのも、
楽しみにしております。みなさん、ぜひ、お越しください。
以下、詳細です。
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K-MIX(静岡エフエム)で毎週土曜日夜9時から放送中の音楽番組『ようこそ夢街名曲堂へ!』は番組開始から11年半、間もなく通算放送回数も600回を迎えます。そこで今年はゲストに伊藤銀次さん、ヒックスヴィル(真城めぐみさん/中森泰弘さん/木暮晋也さん)、玉城ちはるさんの3組をお迎えし、恒例となりました番組のスペシャル公開録音イヴェントを開催します!ここだけのスペシャルなトークとアコースティック・ライヴを、どうぞお楽しみ下さい。

番組600回記念『ようこそ夢街名曲堂へ!スペシャル公開録音 2012』
●日時:2012年11月11日(日)16:30 OPEN/17:00 START
●会場:渋谷 SONGLINES(渋谷区宇田川町41-29/TEL:03-5784-4186)
●出演:長門芳郎/土橋一夫
●ゲスト:伊藤銀次/ヒックスヴィル/玉城ちはる
※シークレット・ゲストあり!
●料金:前売 3,500円/当日 4,000円 ※ドリンク代(500円)別
●定員:60名
●ご予約方法:渋谷SONGLINESのホームページ(下記参照)並びにSONGLINESの店頭にてご予約を受付中です。なお定員に達しました場合は、その時点で受付を締め切らせて頂きます。予めご了承下さい。
●お問い合わせ・ご予約:SONGLINES
 http://song-bird.net/songlines/ TEL:03-5784-4186
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# by playtime-rock | 2012-10-20 21:35

103*野佐怜奈『don’t kiss , but yes』制作ノート#03

—楽曲解説—

02.「恋する列車」

この曲はもともと、キャプテン&テニールの「君こそすべて」みたいな始まりの曲にしたくて、作り始めた。なんかタムのフィルがドコドコ鳴ってて、密やかに始まるかんじ。



ところがAメロができたあたりで急にクラシックスⅣの「ストーミー」のサビのリフが頭に鳴り始めた。



で、そのあとはいつものように転調したくなって、Ⅱ、Ⅴ、Ⅰ、Ⅵの黄金のコード進行を使い、僕的にはフレンチ・ポップス的な方向への意識があった。LIOみたいに全編打ち込みっぽいサウンドでもいいかなと思っていたのだ。



で、レイナちゃんがこの曲につけた物語は、「〜ちょっぴり感傷にひたりつつも、のんびり進む電車でちょっと思ったこと」なんと主人公は電車に乗ってるのだ。
「電車かぁ・・」何のアイデアも浮かばず、とりあえずは作詞を依頼したホフ・ディランの小宮山雄飛くんの歌詞の完成を待った。で、届いた歌詞のタイトルが「恋する列車」。素敵だ!電車が列車になっただけで、イメージが広がった。

列車といえば、汽笛、ブルース、カントリー、アムトラック、カウボーイハットと連想ゲームは続き、このバッファロースプリングフィールドのスティーブン・スティルスの姿が頭に浮かび、記号、アイコンとしてギターのハーモニックスの音をイントロに引用した。新幹線ではなくローカル線がかんじですね。フレンチ・ポップスなんてどこにいったやら(笑)
「恋する列車」というタイトルにより、アレンジの方向はフレンチ・打込み・アーバンからアメリカン・カントリーロック・アーシーへと急激にシフトした。



汽車、列車と女性というと、どうしてもこの曲、はしだのりひことクライマックスの「花嫁」を連想してしまう。この曲の場合は夜汽車ですね。ジャパニーズ・ソフト・ロックの名曲だと思います。〜帰れない 何があっても 心に誓うの〜なんて今の結婚観とはだいぶちがうような気もしますね。雄飛くんが作った歌詞はとくに嫁ぐ内容ではなく、彼のもとへ向かう乙女心。〜ゆるいカーブの度に 心揺れて〜なんて、仄かな幸福感を感じずにいられませんね。



しかし「列車と女性」というのは絵になるシチュエーションですね。例えばこれ。
〜上野発の夜行列車 降りたときから青森駅は 雪の中〜
たった1行で東京から青森まで行ける!のは作詞家としては画期的で、
そのような時代になったのは、鉄道路線の発達と、それによる女性の行動範囲の拡大・・と、阿久悠さんが著書に書いておられた記憶がある。



ー閑話休題ー
大学生の頃、僕の友人が二子玉川の高島屋のシューズショップでアルバイトをしていた。そこへ、石川さゆりさんがお客さんとして来られて、何足か試着というか試履されたらしい。友人は、椅子に座った石川さんが差し出すおみ足に、靴を履かせサイズを確認する大役を、仰せつかったのか、自ら買って出たのかはわからないが、とにかく履かせたのだ。
お顔はもちろん、そのおみ足の美しかったこと・・と当時聞かされた。で、さっき確認したら、もう30年も前のことで、生足だったかストッキングだったかは憶えていないとのこと(笑)ー終わりー

戻ります(笑)
そういえばビートルズの「涙の乗車券」も「列車と女性」ですね。
あ、狩人の「あずさ2号」も・・もうやめます(笑)

この「恋する列車」の歌入れは、レコーディング最終日に行なわれた。
スケジュール、予定というものは押す、遅れるのが世の常で、この曲に関しては、僕とレイナちゃんの遠距離ディレクションも、キーの確認程度に終わり、あまり細かく詰めることができず、東京のスタジオの現場で試行錯誤することになった。いろんな歌のニュアンスを試して、どれも悪くはないんだけど、なんか収まりがいまいちで・・

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(少し煮詰まりかけたところ。photo by 金田裕平)

と、そのときエグゼクティブ・プロデューサーのひとりでもある岩田さんから、「高浪さん、この歌のニュアンス、いしだあゆみの「バイ・バイ・ジェット」じゃないですか?」
「あ、なるほど、そうだ!」、心の中でパチンと指が鳴りましたね、このときは(笑)レイナちゃんにしてみれば当然「え?なに?」となんのことやらなので、早速YOUTUBEで検索。ありました。ティン・パン・アレイ・ファミリーといっしょにやったアルバムです。この曲は列車ではなく飛行機だけど。で、レイナちゃんに何度か聴いてもらい、このいしだあゆみさんのふんわりとした軽さ、ぬくもり・・なんか洗剤みたい(笑)・・を意識してもらいました。
そして見事に、柔軟剤入りの柔らかな、彼のもとに向かう押さえたゆるい高揚感を表現していただきました!うん、レイナちゃん、こういう歌の表情もいいね(笑)



「恋する列車」のアレンジは、はtoshi808くんとの共同作業。もともと打込みでテクノっぽくする予定で彼にアレンジを頼んだのだが、前記の通り途中でアーシーな方向へ方向転換したので、彼も僕も悩みましたねーこの曲は(笑)でも、打込みの要素は入れたかったので、「とにかく打込みで列車の雰囲気を出して欲しい。Aメロはゴトゴトの徐行運転で、その後はスピード上げて・・」と無理難題を押しつけましたが、見事に応えていただきました(笑)
それからスチール・パンの音色を使ったのは、彼のファインプレーでしたねー!
彼とのお付き合いも、最初はミスゴブリンで。そして最近ではNHKの「大天才てれびくん」のMTK(ミュージックてれびくん)でもご一緒いただいた。



で、「恋する列車」。ギターとベースは東京組のポタロクのお二人。そしてキーボードはシナロケやシオンやオリジナル・ラヴや、もちろんピチカートでもお世話になった中山努さん。
テナーサックスは長崎の田川潤一くん。高校の同級生です(笑)このアルバムではもう1曲吹いてもらってます。ブルースハープも長崎の橘橋ノ介さん。Bメロではむせび泣く汽笛のような音色を。そして僕が勝手に「ひこうき雲エンディング」と呼んでいる、転調してⅡ、Ⅰのコードを繰り返すエンディング(ユーミンの「ひこうき雲」のエンディング・パターン。好きなんですこれが(笑))では、あたたかく、ゆるく、優しいプレーを聴かせてくれます。

ミキシング・エンジニアは、これも長崎の原口安裕くん。
彼とは『龍馬のハナ唄』から『ナガサキ洋楽事始め』『EVENING PRIMROSE』と、僕が長崎で音楽活動を始めて以来のお付き合いで、今回もマスタリングまでお願いした。実に繊細できれいな音に仕上げていただいております。

というわけで、次回につづく・・・

02.恋する列車
作詞:小宮山雄飛 作曲:高浪慶太郎
編曲:高浪慶太郎&toshi808
ギター:鈴木智文 ベース:中原信雄 キーボード:中山努
ハモニカ:橘橋ノ介 テナー・サックス:田川潤一
プログラミング:高浪慶太郎&toshi808
レコーディング・エンジニア:阿部利幸
ミキシング・エンジニア:原口安裕
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# by playtime-rock | 2012-10-19 21:22

102*野佐怜奈『don’t kiss , but yes』制作ノート#02

—楽曲解説—

01.「嘘つきルージュ」

人は唇が乾くと舌でなめたり、リップクリームをつけた時みたいに上下の唇をなじませたりする。とくに女の子のそういう仕草は、とてもチャーミングかつエロティックに思える・・こともある(笑)

「さよなら」と別れを告げられ、なすすべもなく「さよなら・・」と返すときの、ある種の絶望と締念が、その滑らかではない乾いた唇に宿っている。でもそれは、暗く重苦しいというよりも、「えっ??なぜ?」という乾いた驚き。「あ・・また・・」と呆然とする女性の唇が目に浮かんだ。

意味合いはちがうが、表情的にはこのラストシーンのジーン・セバーグの表情に近い。この映画の場合は、「さよなら」をするのは彼女の方で、唇はなめないが、指で唇をなぞる。この仕草は彼女が密告したために射殺されてしまったジャン・ポールの癖であった。




この曲の歌入れは6月1日に渋谷のウルトラヴァイヴ・スタジオで行なわれた。
その日はまず、このアルバムの10曲目に収録されている「夏の記憶」という曲のサックスの録音から始まった。プレイヤーは栗コーダーカルテットの川口義之君。僕の大学時代の軽音サークル”青山ベターデイズ”の後輩でもある。大学時代はいっしょに音楽やったことなかったが、お互いプロになってからは、けっこうな頻度でごいっしょしている。

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(譜面を見ながら打合せする後輩と先輩。後ろの毛布は、寒かったわけじゃなく、吸音用です photo by 金田裕平)

サックス終了後は、いよいよレイナちゃんの歌入れです。
首に巻いているのは、僕の弟の長崎雑貨のお店「たてまつる」のたてまガーゼ。
いわゆるガーゼタオルです。喉も守ってくれます(笑)
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(録音準備を待つレイナちゃん。さらに毛布に囲われております(笑))

この日歌ったのは「嘘つきルージュ」と「夏の記憶」の2曲。
事前の遠距離ディレクションでかなり詰めていたので、歌入れもスムーズに終了。
あ、東京でのスタジオセッションのエンジニアは阿部利幸さん。
録り音も、モニターもバッチリでした。ありがとうございます!

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(photo by 金田裕平)

レコーディング終了後、僕は宿のある新宿へ戻り、
ゴールデン街にある渚ようこさんのお店「汀」で数杯。
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(ようこさんと汀にて)

さて、この「嘘つきルージュ」という曲、ギターとベースは東京の鈴木智文さんと中原信雄さんという、ポータブル・ロック(野宮真貴ちゃんがピチカートの前に在籍していたバンド)にお願いした。
が、この日の歌入れの時点では、ギターとベースはまだレコーディングされていなかった。
レイナちゃんは仮の打込みのギターとベースという仮オケをバックに歌ったのだ。ポタロクのお二人とスケジュールが合わず・・・
というのも、レコーディングの翌日の6月2日、ポータブル・ロックのライブがあって、僕らもご招待いただき、レイナちゃんも今後レコーディングで演奏していただくポタロクのお二人と、そのとき初顔合わせをしたのです。
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(終演後の打ち上げで。左から中原さん、鈴木さん、僕)

レイナちゃんにとっての憧れの人、野宮真貴ちゃんとは、以前ファンとして会ったことがあるとか。この時点では、来る11月30日のリリースパーティで真貴ちゃんやポタロクと共演することになろうとは、誰も思っておらず・・・
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(終演後の打ち上げで。真貴ちゃんと。なぜか写真が横になる・・)

今回は二人のアレンジャーとコラボした。この「嘘つきルージュ」はそのうちの一人、ミスゴブリンや中川翔子の作品でもごいっしょした森山輝一くんとの共同作業だ。


(ミスゴブリン・PV「おとみさん〜TOMMY〜」)


(Dear my saint girl)

曲全体のかんじは、モータウン等のノーザン.ソウル系。
弦のイメージはバネッサ・パラディの「BE MY BABY」です。
曲全体的にはあの曲ほどシンプルではありませんが・・
僕が書いた弦管の基本ラインに、森山くんがさらにフレーズをアダプトして、
実に、ふくよかでカッコイイ仕上がりにしてくれました。
そして何と言っても隠し味のティンパニー!これ個人的に興奮します(笑)
森山くんのファインプレーですね。

”ボタンを〜”という大サビで聴こえてくるギターの裏メロは、
ホリーズ的な、バス停的な・・思わずニヤリ。
これはギターの鈴木さんのファインプレー(笑)

ミックスはラヴ・タンバリンズ等で、いわゆる”渋谷系”を同時代体験というか共有した、ハンマーレーベルの森達彦さん。<http://www.hammer-label.com/node/29>こんなに音数多いのに、ソリッドでメリハリのあるバランスと音像に仕上げていただきました。

この「嘘つきルージュ」、テレビ朝日「セレクションX」のエンディングテーマになっております。
PVのショートバージョンはこちら。



というわけで楽曲解説、次回につづきます。

01. 嘘つきルージュ
作詞:高浪慶太郎 作曲:高浪慶太郎
編曲:高浪慶太郎&森山輝一
ギター:鈴木智文 ベース:中原信雄
コーラス:野佐怜奈&高浪慶太郎
プログラミング:高浪慶太郎&森山輝一
レコーディング・エンジニア:阿部利幸
ミキシング・エンジニア:森達彦(hammerlabel)
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# by playtime-rock | 2012-10-17 21:28

101*野佐怜奈『don’t kiss , but yes』制作ノート#01

—このアルバムにまつわる二、三の事柄ー

 このアルバムの1曲目に収録されている「嘘つきルージュ」は、デモの段階である程度は歌詞も出来ていた。そのときの仮のタイトルは「乾いた唇」。この曲がアルバムのリード曲に決まったとき、コンセプト作りの段階から参加されていた漫画家のやまだないとさんから、曲のタイトルを「嘘つきルージュ」にしてはどうかしら?という提案があった。そして、まるで恋をコレクションするかのようにいろんな恋愛を重ね、やっと本当の恋に出会えたのに、やっぱり「さよなら」してしまう女性・・アルバムの最後は「嘘つきルージュ」の別バージョンで、タイトルは「さよならルージュ」・・と、トントン拍子にアルバムのプロットが出来あがっていった。
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(打合せの後は、なんとレイナちゃんお手製のカレーパーティ。美味しかったー!こんな打合せならいつでも来い!ですね(笑))

その時点で僕は「あっ、これは恋のコレクター・野佐怜奈が主演の『恋のサウンド・トラック』を作るということなんだ」と、まるで恋をコレクションするように、曲のアイデアをセレクションした。そしてレイナちゃんは、各曲でいろんな恋のあらすじをふくらませ、出来上がった台本を僕や作詞家に渡しクランクイン、つまりレコーディングという名の撮影が始まった。
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(写真は9月に先行発売した、やまだないとさんによる「ランブルスコに恋して」の7インチシングルのジャット)

 今回は遠距離恋愛ならぬ、東京—長崎間の遠距離レコーディングであった。、歌入れは東京、ミュージシャンとオケの音源制作は東京と長崎でほぼ半々。ミックスとマスタリングは長崎。それは僕の居住地が長崎だからという物理的な理由だ。でも、一度やってみたかったんだよね。NYのアトランティック・レコードが、メンフィスのスタックス・スタジオで録音やるみたいな遠距離レコーディング(笑)
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(メンフィスのスタックス博物館。1989年に取り壊されたスタックス・スタジオを再現して同じ場所に建設された。〜wikkiより)

 レイナちゃんとの初顔合わせは、5月の中頃、新宿のイタリアン・レストランだった。食事しながら、打合せしながら、談笑しながら、なんとアコギを持ち込んで曲のキーもそこで決めた。翌日僕は長崎へ戻り、以降、歌のディレクションはすべてネット上で行なわれた。まず僕が簡単なオケをレイナちゃんに送信。そのオケをバックにi phoneで録音した歌のデータを、レイナちゃんが僕に返信。それを聴いたぼくが「ここはもっとこう、そこはそのままのニュアンスで・・」というかんじでまた返信。それこそ一字一句まで細かく、何度も何度もそんなやり取りを繰り返した。
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 これと似た経験を、80年代の中頃にしたことがある。あがた森魚さんの「バンドネオンの豹」というアルバムでアレンジをやらせていただいたときのことだ。ネットはもちろん携帯電話もない頃、最新の伝達機器がファックスであった頃。あがたさんから送られてくる大量のファックスには、できたばかりの歌詞や物語やアレンジのイメージや雰囲気が書きなぐられていた。僕らは「これってどういう意味かなぁ?」とか「どんな世界観なんだろう?」と、その暗号のような長文を解読するところから始め音を作った。そして翌日また別のファックスが届いては音を作るという繰り返し。まどろっこしいと言えばそうなのだが、いやでも想像力は膨らむし、スリリングであったし、遊び心もくすぐられたし、案外楽しくクリエイティブな作業であった。

 今回のレイナちゃんとのやり取りも、離れてはいたけど、あがたさんのときと同様、実に愉しくクリエイティブな作業であった。だんだん以心伝心できるようになったし。そして実際に歌入れで東京のスタジオに入る頃には、歌の方向性や細部もほぼ決まっており、実にスムーズなレコーディングだった。
で、僕はその本チャンの歌のデータを長崎に持ち帰り、ヘッドアレンジを施し、細部と仕上げをアレンジャーへと託すのだ。歌を最初にレコーディングするという、通常とは逆の行程であった。
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 詳細は次回からの楽曲解説でも書いていくが、今回のアレンジャー、ミュージシャン、エンジニアは、僕が以前、そして今もいっしょに音楽を作っている方々で、いつも僕の望む以上のクリエイティブなパフォーマンスをしてくれる、頼もしい仲間だ。そして今回の主演の野佐怜奈。彼女も僕が望むことを完璧、いやそれ以上に体現してくれた。そもそも僕の望みなんてものは、彼女の声と存在感から導かれたようなものだ。全体の物語を描いたのも彼女だし、そういう意味ではレイナちゃんと僕の共同プロデュース作品ともいえる。もちろん、僕らをを支えてくれたすべてのスタッフのみなさんとの共同作品でもある。〜つづく〜
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# by playtime-rock | 2012-10-15 21:19

100*エレキの弾き語り

昨日はオハナカフェでケーヤンことウルフルケイスケのライブ。
去年はリクオ君とふたりでR-10でやって、それもすごくよかったんだけど、
今回のケーヤンひとりぽっちのむき出しライブもよかった。
新曲も、ジュリーの「危険なふたり」シャッフル・バージョンや、
浅田美代子の「赤い風船」のカバーも好感度大(笑)
ムッシュかまやつさんもそうだけど、エレキの弾き語りって、
アコギとはまたちがうギター(愛器)と歌い手とのロックな一体感があって、
イトオカシだ。
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さて、13日の金曜日に事務所の移転がほぼ完了。
段ボールはまだ半分も開いてないけど、
いつまでも開かずの段ボールって1つや2つ必ずあるよね(笑)
はてさて、どれに何を詰めたやら・・
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# by playtime-rock | 2012-04-17 03:13