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010*音香酒場#1

『龍馬のハナ唄・赤盤』のブックレットにも書いたが、昨年の秋、僕は長崎の音楽事情を探り、月琴奏者を探すため、アトランティック・レコードのアーメット・アーティガンよろしく、長崎の歓楽街・銅座をさまよっていた。

18歳で上京した僕は、この辺で飲んだことがほとんどなく、昨年50前にしてようやく、遅咲きの”銅座デビュー”を果たしたのだ。友人popi君に、音楽の匂いのする店をいつくか紹介してもらった。籠町にある”スナック・ぴえろ”もそのひとつ。
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このお店の洋楽の映像コレクションはすごい。(この日は、ブリジット・バルドーの映像が流れていた)
メジャーなものからマニアックなものまで。ないものはないくらいすごい!
また、マスターのスマッシュ・Uさんの、邦楽への無関心さもすごい!山口百恵のことを山口百子と言うくらいだからすごい!
そして、たまに聴こえてくる邦楽の元ネタ(洋楽)を指摘しては、そのオリジナルを聴かせてくれるのがすごい。邦楽をほとんど聴かないから、というか洋楽の知識や引き出しで邦楽を聴くから、先入観なく元ネタが聴こえてくるのだ(笑)

写真はマスターからいただいたパティ・ボイドのポートレート。010*音香酒場#1_d0154761_2227875.jpg
ジェーン・バーキンやジーン・セバーグ、バルドーと、いろいろ見せていただいたが、迷わずパティ・ボイドをご指名した。だって、普通こんなのないもん(笑)「ビートルズがやってくる ヤァヤァヤァ」の撮映スナップかな。この映画がきっかけでジョージ・ハリソンと結婚し、後にクラプトンの奥さんになる女優。

さて、”スナック・ぴえろ”では、リクエストいただければ『龍馬のハナ唄・赤盤』を聴くことができます。気に入っていただけたなら、CDも購入できます。
また、オンエア・推薦曲の「みぃ・じゃぱにぃず・ぼうい」のPVも見ることができます。
さらには、来る7月12日(月)@旧香港上海銀行でライヴを行う、ハース・マルティネスの音源も聴くことができます。

ご機嫌な映像とマスターの音楽話し。ナイス・ミュージックの香る”スナック・ぴえろ”(095-824-9186)で、至福の時をお過ごしください!

Moreハース・マルティネス長崎公演について
# by playtime-rock | 2010-05-19 23:25

009*髪切り営業

009*髪切り営業_d0154761_3352222.jpg今日は築町のライヴハウス”BODY2SOUL”に、シバケンこと”柴田健一アンサンブル”のマンスリー・ライヴを観に行った。彼等はうまい!しセンスがいい!ともすれば、退屈で鼻につきがちなソロ回しも、彼等の場合はスリリングで、聴いてて見ててとっても楽しい。昨年の暮れくらいから、かかさず毎月観ている。とても素敵なプレイをするので、今回制作したCDのレコーディングにもお願いして参加してもらった。

そう、『龍馬のハナ唄・赤盤』。昨日めでたく納品され、先行発売の長崎はぼちぼち店頭に並び始めました。本日お買い上げいただいたみなさん、ありがとうございます!できたてのホヤホヤですよ(笑)

今の時点で購入できる所は、この”BODY2SOUL”、弟の店”たてまつる”、”県立美術館”、南山手グラバー園に続く坂の始まりにある”長崎オルゴール館”、道ノ尾・西友の”久米楽器”、籠町”スナックぴえろ”、銅座の”リトル・バー”、”ワインバー田舎”。

今後書店にも置いてもらえそうなので、随時ご報告します。大村のミュージックス・ホンダさん、もうちょっとお待ちを!その他のCDショップは、東京の本部一括仕入れのとこが多く、東京のディストリビューター(配給元)である”VIVID SOUND”にお任せしてあるので、東京と同じ6月16日発売になると思われます。
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複製芸術でもある音楽の1メデイアであるCDが、音楽配信に取って変わられる日が、いつの日か来るのかどうかはわからないが、もはやCDショップだけに頼る時代ではないのは周知の事実。カフェや雑貨屋さん等のセレクト・ショップ等でCDを目にするのも、今はもう珍しくはない。

元々はUSBメモリーやCDブックみたいな形態も考えたこの『龍馬のハナ唄・赤盤』。コストの面から通常の音楽CDという形態に落ち着いた。幕末好きが功じて出来上がったこのCDは、純粋に学術的な作品ではない。が、長崎の文化や歴史、それに観光やエンタテインメントとも接点を持つ本作が、雑貨屋やセレクト・ショップ、ミュージアムや書店でも並べてもらえるのは、当初の目標でもあり、この上ない喜びである。

先日、美容室へ髪を切りに行った。メンバーズ・カードを開いたお店の方が、約半年ぶりの来店にあきれ顔だった(笑)ご無沙汰のご挨拶代わりに『龍馬のハナ唄・赤盤』のサンプルと、ハース・マルティネスのセレクトCDを持って行ってかけてもらった。ハースの音楽が美容室に合うのは想定内であったが、月琴が妙に和んで馴染んだのは驚きだった。とても気持ちよくてついウトウト・・・あっ、美容師さんはウトウトしないでね(笑)

ハース・マルティネス長崎公演の話をした。7月12日(月曜日)@旧香港上海銀行。あっ、月曜日お休みでしょ?お店。夏の日の休日、ナイス・ミュージック聴きながら、存分に和んで癒されて楽しんでください。長崎の美容師のみなさん、ホンシャンでお待ちしてます!009*髪切り営業_d0154761_340511.jpg

という訳で、浜ん町の美容室”verve”。リクエストしていただければ、ハース・マルティネスや『龍馬のハナ唄・赤盤』かけてもらえますよ。

ズボラな僕仕様の、手のかからないヘアスタイルに仕上げてくれたカッシーちゃん!ブログでもいっぱい宣伝してくれてありがとう!
次回は半年も空けないで行くからね(笑)
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この日は暑かった!ホンシャンの柱の影で涼むハース。
連日、ご予約いただいております。ありがとう!

続きはこちらで
# by playtime-rock | 2010-05-16 02:34

008*赤盤・大村へ行く#2

前回の続き・・・一通りのご挨拶と打合せも終わり、大村のミュージックス・ホンダを、おいとましようとしたその時、これが目に入ってしまった。
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1954(昭和29年)僕が生まれる6年前に公開されたこの映画、まだ劇場で観たことはない。大学生の頃、レンタルビデオで借りて初めて観た。とても重い気分のまま、宙吊りにされたような印象の映画だった。まるで黒澤明の映画のように。そういえばこれも東宝だ。

ゴジラといえば、まず思い浮かべるのがあの鳴き声だが、これは「松ヤニをつけた革手袋でコントラバスの弦をこすった音色をテープに録音し、これを手動で速度を調整しながらゆっくり逆回転再生した音である。〜これは『ゴジラ』(1954年版)製作時に、音楽を担当した作曲家伊福部昭が足音とともに作成したもの」(Wikipediaより)とある。

伊福部昭の音楽がまた忘れられない。今はゴジラのテーマ曲みたいなものとして認識されているが、もともとはこの第1作目で、対ゴジラの防衛隊の登場の音楽として使われた。勇ましいというより、緊張感と悲壮感溢れる曲だ。何といってもあの9拍子の変拍子が特徴なのだが、この曲の自然な不気味さは、重低音を強調したサウンドと、この変拍子によるところが大きい。

西洋音楽の教育を受けてきた僕らには、通常の4拍子の曲の途中に、3、5、7、9拍子等の奇数の拍子が挿入されると、字余り、字足らず的なトリッキーな効果がある。
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が、曲の最初からそうである場合は、ゴジラにしろデイヴ・ブルーベックの「テイク・ファイヴ」(5拍子)にしろハース・マルティネスの「5/4サンバ」(5拍子)にしろ、多少の割り切れなさは残るものの、わりと自然に慣れるというか順応できるものだ。ダンスには向いていないが。
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今回制作した『龍馬のハナ唄 赤盤』にも「茉莉花」や「水仙花」等、曲の途中に変拍子が挿入される曲がある。また日本の演歌にもそういう曲は多い。歌詞が先に作られる場合が多いからかもしれない。ちなみに僕は、バート・バカラックという作曲家の作風から、変拍子の魅力を知った。今回収録した「みぃ・じゃぱにぃず・ぼうい」は変拍子ではないが。
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アルバムの概要は長崎新聞<http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100425/06.shtml>や、opportunity knoxさんのブログ「nite owl diary」<http://opknox.exblog.jp/i2/>の4月30日付で。詳細は今後、ここ”プレイタイム・ロック”で徐々にアップしていきます!

この『東宝特撮映画 DVDコレクション1」は、いわゆる分冊百科で創刊号は異常に安い。2号以降はそれなりに。たいていは創刊号しか買わずに終わってしまうのだが、たまたま店頭に2、3号もあったので、ついつい買ってしまった。いったいこのシリーズ何号くらいまで続くんだろうと思い、お店の人に尋ねてみた。「50・・何号までですよ」という答えに、絶句・・・
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そこで気分転換、H君の運転で大村競艇場に連れていってもらった。もうレースは終わっていたが、初めて訪れたので、しばし佇んだ。競艇はやったことない。地域振興も兼ねて今度やってみよう・・・『龍馬のハナ唄 赤盤』が売れたら(笑)

ハース・マルティネス長崎公演インフォは続きで
# by playtime-rock | 2010-05-12 01:13

007*赤盤・大村へ行く#1

 昨日は、長崎空港がある大村市へと遠征した。遠征といっても、バスや汽車で約40分くらい。
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長崎市には路面電車、いわゆるチンチン電車が今も走っていて、昔はそっちを”電車”、国鉄(現JR)のを”汽車”と呼び分けていた・・と思う・・僕だけかな?(笑)「001*プレイタイム・ロック」でも書いたけど、僕の長崎弁は高校時代のままだから、長崎駅から発車する車両はついつい”汽車”と呼んでしまう(笑)

遠征の目的は、友人のH君がやっているCDショップ、駅前商店街のミュージックス・ホンダ(0957-53-8864)さんへのご挨拶。

H君とは同い年で、同じ学校になったことはないが、彼も僕も中高とバスケットをやっていたので、大会や練習試合を通して顔見知りになった。最後の高体連(今の高総体)の試合があった場所を案内してもらったが、もう学校も体育館もなくなっていて当時を偲ぶことはできなかった・・・

ミュージックス・ホンダは1階が書店で(入ってすぐに「龍馬コーナー」)階段を上って2階がCDやDVDの店舗。(写真は店内で『龍馬のハナ唄 赤盤』の見本CD盤片手に)品揃えが豊富で、来店されるお客さんも高校生から年配の方まで幅広い。みんなに愛されている町のCD屋さんという趣き。007*赤盤・大村へ行く#1_d0154761_2333228.jpgちょうどおじゃましたときは、店内のモニタでストーンズの『ロックン・ロール・サーカス』映しだされていた。かと思えば店の奥には演歌の試聴ができるコーナーが(写真右奥)

おっ、手前に見える男性3人組のポスターは、サニー・デイ・サービスではないか。再結成したみたい。曽我部恵一君、元気かな?2年前、僕のライヴイヴェントに出てもらって、最後にいっしょに大滝詠一さんの「指切り」歌ったのがなつかしい・・・

ミュージックス・ホンダでは、リクエストすれば、『龍馬のハナ唄 赤盤』とハース・マルティネスの音を聴かせてもらえます!聴きに行ってね(笑)

 今日は県立美術館に「山下清展」を観に行った。行く途中、水辺の森公園の木立から一種異様なものが見えたので近くまで行ったら、自衛隊の輸送艦”おおすみ”が岸壁に接岸していた。
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内覧できるということなので艦内に入り、デッキから居留地を望む。

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曇天だったのでちょっと暗いし小さいが、真ん中より少し左の、緑色の屋根の建物の右斜め下に、
旧香港上海銀行長崎支店記念館が見える。ここでハース・マルティネス長崎公演がおこなわれます。連日、予約申込をいただいております、県外からも。ありがとうございます!楽しみですね。

More 続きはこちらで
# by playtime-rock | 2010-05-09 00:52

006*マジカル・コネクション

 まずは、opportunity knoxさんの5月3日のブログ「nite owl diary」<http://opknox.exblog.jp/>とリンクした話題を。
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 ひと足先に行ってきましたよ、35年後の長崎・新地の“泰安洋行”。いちおう店内見渡しましたが、細野晴臣さんの『泰安洋行』のジャケット、今はもう見当たりませんでした。
 実は今回制作した『龍馬のハナ唄 赤盤』は、この『泰安洋行』をはじめ、『トロピカル・ダンディ』『はらいそ』という細野さんのエキゾチック3部作に、多大なる影響を受けているが、その話しはまた別の機会に。
 ハース・マルティネス長崎公演のチケット予約、連日お申し込みいただいています。ありがとう!予約要領については最後に記載するので、そちらをどうぞ。

 今日は“マジカル・コネクション”と題して、まずは4月30日の「003*ハースが長崎にやってくるヤァ ヤァ ヤァ」で少しお話した、opportunity knoxこと長崎出身の長門芳郎さんの話しから。
 70年代初期、彼は長崎の音楽仲間と「SOON!」というミニコミを作り、「ウッドストック」に影響され、稲佐山の野外でフリーコンサートやったり、
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(昨日、気晴らしに訪れた稲佐山の”つつじ祭り”にて。空高く舞い上がる連凧)
1972年8月3日には、市公会堂で「はっぴいえんど」や「布谷文夫+矢野誠」をゲストに地元のバンドもたくさん出るコンサートを主催。(この時の「はっぴい」のライヴ音源は、「はっぴいえんどBOX」に完全収録されている)006*マジカル・コネクション_d0154761_2441381.jpg結局、これが縁で後に長門さんはティンパンのマネージャーやることになる。
 
 あの頃は日本のロックの黎明期であった。長門さん達が「はっぴいえんど」を長崎に呼んだ翌1973年7月、長崎の松山体育館に「クリエーション」、「ファニー・カンパニー」、そして『ファンキ・ーモンキー・ベイビー』発売直後の「キャロル」が来ている。皮ジャン姿の4人が、皮パンからおもむろにコームを取り出し、髪を撫で付けながら客を睨み倒して始まった演奏は、他を圧倒していたという。一番乗ってて、まとまってた頃なんだろうな。そしてその翌8月、長門さんがマネージャーを務める結成直後の「シュガー・ベイブ」がNBCホールでライヴを行なった。006*マジカル・コネクション_d0154761_3124772.jpg山下達郎さん、大貫妙子さん、そして長門さんが、東京から交代で車を運転し、フェリーにも乗り、唐津経由で長崎入りしている。そして「はっぴいえんど」解散後に細野さんが結成した「ティン・パン・アレイ」が1975年、ツアーで長崎へ。(詳細は「nite owl diary」<http://opknox.exblog.jp/>で)そしてその10年後の1985年、僕らピチカート・ファイヴは長門さんにマネージャーをお願いし、細野さんのノン・スタンダード・レーベルからデビューすることになる。さらにその25年後、予期せぬ出来事で帰郷した僕が、故郷・長崎で長門さんとコラボすることになろうとは・・・ジョン・セバスチャンの曲のタイトルじゃないけれど、まさに「マジカル・コネクション」!

More 素敵なコラボ企画は続きで
# by playtime-rock | 2010-05-07 03:24